研究課題/領域番号 |
17653003
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 |
研究代表者 |
DAVID Askew 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 助教授 (90343722)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 探偵物語 / 「法と文学」 / ロンブローゾ / 生来的犯罪人説 / 犯罪人類学 / 科学捜査 / 指紋 / 嘘発見器 / 犯罪学 |
研究概要 |
本年度は、研究代表者の所属研究機関が、代表者の海外出張をなかなか許可しようとしないという問題が勃発し、海外における文献蒐集などを必要とする学術研究を行うには大変厳しい環境になってきた。とはいうものの、日本国内でできることを中心にして、研究はそれなりにはかどることができた。 本研究プロジェクト「探偵物語・人類学・捜査科学--『法と文学』の接点に関する一考察」において、本年度は、前年度の研究成果を踏まえつつ、それに一層磨きをかけることを第一の目的としてきた。前年度中に得た結論を論文として形にし、残る課題の解明に努めつつ、新たに出てきた文献や、残る課題の解明に役立つと思われる文献の収集・解読に努めてきた。とりわけロンブローゾの学説を中心に犯罪人類学を検証して、またシャーロック・ホームズに焦点を絞って、コナン・ドイルの小説が、指紋という一科学捜査技法の正当化に果たした役割を検討することをしてきたので、この研究をさらに磨くよう心がけた。第二は、研究成果そのもの、または今後の課題を明らかにしていくことを目指して、二つの研究論文の執筆に専念してきた。一つは、犯罪人類学の小説化の理論的再構成を論証するものであり、二つは、これまでの英米圏の研究成果を踏まえつつ、小説という言説空間における犯罪捜査技法の正当化について考察を加え、研究成果を公にするものである。査読にはそれなりの時間は必要であるが、いずれは出版される運びとなろう。
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