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開放経済における枯渇性資源の最適管理-世代間衡平と資本移動

研究課題

研究課題/領域番号 17653022
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 応用経済学
研究機関名古屋大学

研究代表者

奥村 隆平  名古屋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (50106837)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード枯渇性資源 / 再生可能資源 / 資源のアメニティー・バリュー / 環境保全 / 最適制御 / 世代間衡平 / 開放経済 / 資本移動 / 再生可能な枯渇性資源 / 自然資源のアメニティ・バリュー / ハミルトニアン
研究概要

本研究の目的は,国際マクロの最適化アプローチを枯渇性資源を含む開放経済に適用し,枯渇性資源の最適な管理,すなわち,持続的経済発展と世代間衡平を達成するためには,枯渇性資源に関してどのような政策が望ましいかについて研究することである。
アメニティ・バリューを持たない枯渇性資源の分析については,公刊予定の論文,OKUMURA Ryuhei and CAI Dapeng, "Sustainable Constant Consumption in a Semi-open Economy with Exhaustible Resources, "forthcoming in The Japanese Economic Review (Vol.58,No.2,June 2007),において行った。ここではまず、開放経済における最適問題を解き、最適条件を明確にした後で「一般化されたハートウィック・ルール」を導出した。さらに、コブ・ダグラス生産関数を用いることにより、消費の世代間衡平を達成するために、一・定の消費量を維持しながら、定常状態へ到る各変数の時間経路を陽表的に明らかにした。ここでは、国際資本移動に基づく対外資産の獲得が重要な意味を持っている。
次に、空気や水,森林や湖沼のように国民にアメニティーを与え,かつ,ある程度再生可能な自然資源を含む開放経済を想定し,そこにおける動学的に効率的な資源の利用方法を検討した。再生可能な資源の場合、資源の利用ないし採取量を再生産量の範囲に抑えれば定常的な資源の利用が可能となるという面がある。ところが、再生産量は存在する資源ストック存在量によって決定される。そこで、定常状態における最適な資源ストック存在量は、いくらかという問題が生じる。ひとつの可能性は、資源の再生産量が最大となるような資源ストック存在量が最適ではないかというものである。これを、「ゴールデン・ルール」と呼ぶ。しかしながら、資源ストックが国民にアメニティーを与える場合は、このゴールデン・ルールよりも大きな資源ストック量が最適となるという結論が導き出される。そのことから、自然資源保全の方策について一定の理解が得られる。これについては,OKUMURA Ryuhei and CAI Dapeng, "A Ramsey Model of Renewable Resources with Amenity Values in an Open Economy".、という論文にまとめることができた。研究の内容は,日本国際経済学会中部部会(2005.6.11)において報告された。この論文は,現在,投稿中である。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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