研究課題/領域番号 |
17653061
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
高田 眞治 関西学院大学, 社会学部, 教授 (40098314)
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研究分担者 |
牧里 毎治 関西学院大学, 社会学部, 教授 (40113344)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 内発的発展 / ソーシャル・キャピタル / コミュニティ・ディベロップメント / 公共圏 / コミュニティ・ビジネス / 生活共同組合 / NPO / 共同募金 |
研究概要 |
本研究については、主としてコミュニティワークに関する研究実績のある研究者および市町村社会福祉協議会でコミュニティワーカーとして経験豊富な地域福祉活動専門員へのインタビューを中心に研究会という形で行ってきた。また、タイ国カンペンペット県山岳民族福祉センターを拠点にコミュニティビジネス支援やコミュニティワーク活動をしている海外青年協力隊員と現地スタッフからのヒアリングと現地視察訪問なども行った。 研究サブテーマは、日本におけるコミュニティワークをめぐる主要な課題と主として東南アジアにおけるコミュニティ活動を織り交ぜながら探索的に課題の整理をおこなった。日本における課題としては住民地縁組織とNPOなどテーマ追求型の住民民間組織の接合・融合を焦点に定め、消費生活共同組合、官製組織である社会福祉協議会との比較研究、あるいはこれらの多元主義的な民間組織の協働のパートナーシップを形成するためのハーバーマスの「公共圏」の概念の有用性、共同募金制度改革などにおけるコミュニティワーカーの機能と役割について検討を加えた。海外事例研究では韓国貧困地域、フィリピンのコミュニティ・ディベロップメント、タイの山岳民族貧困地域を対象にした実証的・質的考察から、持続可能な「内発的発展論」や「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)論」を用いたコミュニティワーカーの機能と役割に関する分析の重要性が判明したといえる。 これらの萌芽的研究から、今後1年かけてコミュニティワーカーに関する機能と役割の明確化にむけた質的研究(例えばテキストマイニングを用いた分析など)とアンケートによる統計的調査の継続が求められる。これら成果の公表と次期研究計画については報告書として公表の予定である。
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