研究課題/領域番号 |
17653125
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
特別支援教育
|
研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
殿山 希 筑波技術大学, 保健科学部, 助教 (50341756)
|
研究分担者 |
柴崎 正修 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (30049233)
宗像 恒次 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90132878)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 按摩(あんま)マッサージ療法 / 医療・福祉 / 子宮癌 / 免疫 / 肩こり / 不安 / 抑うつ / 按摩マッサージ療法 / 肩こり,自覚症状 / 不安感 / 唾液中コルチゾル / 分泌型免疫グロブリンA,s-IgA / 学習途上者(学生)の施術 / 熟練度 / あん摩マッサージ療法教育 / 分泌型免疫グロブリンA, s-IgA |
研究概要 |
【目的】昨年までの研究で40分間の按摩療法は施術直後に肩こりの自覚症状と状態不安を低下させ、ストレスを緩和させ、免疫系に影響を与えることが示唆された。今回はそれらの効果が按摩療法を継続することで累積するかを中心に検討した。また、健康群と子宮癌摘出後群で按摩の効果に差があるかを検討した。 【方法】対象は慢性的に肩こりを自覚する50歳代健康女性ボランティア6人と子宮癌摘出後2年以内で寛解状態にあり予後良好と考えられる同年代女性6人の合計12人(55.6±8.1歳,BMI21.3±1.3)で、主訴に力点を置いた40分間の全身按摩療法を週に2回、1ヶ月間(合計8回)行った。施術は15年以上の経験を有するあん摩マッサージ師1名。初回と最終回の按摩療法前後に肩こりの自覚症状をVisual Analogue Scale(VAS)で測定し、1分間の唾液を採取してコルチゾル・クロモグラニンA・分泌型免疫グロブリンA(IgA)濃度、唾液量を定量した。心理面では、質問紙で状態・特性不安と抑うつを測定した。対象から同意書を取り、学内医の倫理委員会の承諾を得て行った。実験期間が本年1〜3月であったため、花粉症の薬を使用した2人を除外して10人を分析した。 【結果】按摩療法の直後に肩こりの自覚症状、状態不安、コルチゾルは有意に低下し、クロモグラニンAと分泌型IgAは有意に増加した。唾液量は増加したが、有意差はみられなかった。初回の按摩療法の前の値と最終回の施術前の値を比較すると、肩こりの自覚症状と抑うつは有意に低下し、特性不安も低下した(p=0.052)が、唾液中の測定項目にはいずれも有意差はみられなかった。健康群と子宮癌摘出群を比較すると、各数値において子宮癌摘出群の変化が大きかったが、2群間に統計学的に有意差は見られなかった。今後、標本数を増やして再検討する必要がある。
|