• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヘキサフィリンを基体とする多核金属配位子の合成

研究課題

研究課題/領域番号 17655020
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 有機化学
研究機関九州大学

研究代表者

古田 弘幸  九州大学, 大学院工学研究院, 教授 (40244157)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワードN-混乱ポルフィリン / 近赤外色素 / コバルト錯体 / 拡張ポルフィリン / エルビウム / ヘキサフィリン / 複核錯体 / 亜鉛錯体
研究概要

ポルフィリンの異性体であるN-混乱ポルフィリン(NCP)の発見によって端緒が開かれた、「混乱ポルフィリノイドの化学」は、拡張ポルフィリン系において、金属配位を容易にする配置をとるなど、きわめて構造的特性があることが明らかになっている。そこで、ヘキサフィリンに焦点を当て、周辺部の修飾及び、骨格合成ルートの再検討を行い、種々の混乱型ヘキサフィリンを簡便に得る方法を開発するとともに、それらの金属錯体を合成し、物性を検討した。まず、エチニル基を導入することにより、近赤外吸収、発光の波長を超波長側にシフトさせることに成功した。また、混乱ピロールの外周炭素部位に、アセチルアセトナート基を付加させることに成功し、その結晶構造解析の結果、分子が平面性を保持していることが明らかとなった。このアセチルアセトナート基で修飾されたヘキサフィリンは、熱や光に対する安定性が著しく増大し、また、銅(II)、ニッケル(II)、コバルト(II)、パラジウム(II),亜鉛(II)といった金属イオンとも容易に錯体を作ることから、今後の触媒作用検討に使用できると考えている。また、ビスコバルト錯体の配位能力を検討したところ、ポルフィリン同様に、軸配位が可能なことがわかり、この錯体を用いた触媒反応を設計する上での指針を得ることができた。
一方、さらなる長波長発光化を目指し、1500nm付近に発光能を持つ、エルビウム(Er)イオンの錯化を試みたところ、錯化が進行することがマススペクトルで確認された。しかし錯体の安定性が悪く、単離するまでにはいたらなかった。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Ultrafast Responses of Doubly N-Confused Hexaphyrin Derivatives2006

    • 著者名/発表者名
      Ryu, J.-H.et al.
    • 雑誌名

      Molecular Crystals and Liquid Crystals 445

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] A Entry to Doubly N-Confused [26]Hexaphyrins(1.1.1.1.1.1) from Normal [26]Hexaphyrins(1.1.1.1.1.1) via Unprecedented Doubly Pyrrolic Rearrangement2006

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, M. et al.
    • 雑誌名

      Chemistry- A European Journal 12・6

      ページ: 1754-1759

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Spectroelectrochemical Behaviour of Doubly N-Confused DioxoHexaphyrins2006

    • 著者名/発表者名
      Mayer, I. et al.
    • 雑誌名

      Journal of Porphyrin and Phthalocyanins. 10(In press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi