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ビホスフィンを用いたラジカル反応による新規リン原子導入反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17655039
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関京都大学

研究代表者

大嶌 幸一郎  京都大学, 工学研究科, 教授 (00111922)

研究分担者 依光 英樹  京都大学, 工学研究科, 助手 (00372566)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードラジカル / ホスフィン化 / ラジカル反応 / ビホスフィン / 付加反応 / 置換反応 / リン
研究概要

第二級アルコールから誘導されるキサンテートを出発物質として、ビホスフィンを用いたラジカルホスフィン化反応に取り組んだ。既に反応自体が進行することは見出しており、反応条件の精査を行うことで、対応するアルキルジフェニルポスフィンが良好な収率で得られることが明らかとなった。しかしながら、最適条件で用いたキサンテートは合成が困難であった。そこで、入手容易な有機ハロゲン化物のラジカルホスフィン化反応の検討を先に行うこととした。その結果、ハロゲン化アリールのホスフィン化が良好な効率で進行することが明らかとなった。すなわち、ハロゲン化アリールのベンゼン溶液に対して、ラジカル開始剤、トリエチルアミン、クロロジフェニルホスフィン、およびトリス(トリメチルシリル)シランを加え、還流条件下で反応を行った。その結果、アリールジフェニルホスフィンが良好な収率で得られた。本反応は温和な条件下で進行するために、従来法では合成が困難な種々の官能基を有するアリールジフェニルホスフィンが合成可能となる。また、クロロジシクロヘキシルポスフィンを用いることで、アリールジシクロヘキシルホスフィンの合成も可能である。イミダゾール-1-カルボチオ酸アルキルのラジカルホスフィン化をハロゲン化アルキルに適用すると、目的物であるアルキルジフェニルホスフィンの収率は中程度にとどまってしまう。そこで、キサンテートに代わる出発物質の探索を行った。その結果、第一級および第二級アルコールにチオカルボニルジイミダゾールを作用することで容易に得られるイミダゾール-1-カルボチオ酸アルキルが本反応に最適であることが明らかとなった。イミダゾール-1-カルボチオ酸アルキルを用い、上記ハロゲン化アリールの場合と同様の反応を行うことで、目的のアルキルジフェニルホスフィンが良好な収率で得られた。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Radical Phosphination of Organic Halides and Alkyl Imidazole-1-carbothioates2006

    • 著者名/発表者名
      Akinori Sato, Hideki Yorimitsu, Koichiro Oshima
    • 雑誌名

      Journal of the American Chemical Society 128

      ページ: 4240-4241

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Radical Phosphination of Organic Halides and Alkyl Imidazole-1-carbothioates2006

    • 著者名/発表者名
      Akinori Sato, Hideki Yorimitsu, Koichiro Oshima
    • 雑誌名

      Journal of the American Chemical Society 128(In press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 1,2-Migration of Phosphorus-Centered Anions on Ate-type Copper Carbenoids and Its Application for the Synthesis of New Potent Phosphine Ligands2005

    • 著者名/発表者名
      Junichi Kondo, Hidenori Someya, Hidenori Kinoshita, Hiroshi Shinokubo, Hideki Yorimitsu, Koichiro Oshima
    • 雑誌名

      Organic Letters 7

      ページ: 5713-5715

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Synthesis of (E)-1,2-Diphosphanylethene Derivatives from Alkynes by Radical Addition of Tetraorganodiphosphane Generated In Situ2005

    • 著者名/発表者名
      Akinori Sato, Hideki Yorimitsu, Koichiro Oshima
    • 雑誌名

      Angewandte Chemie, International Editions 44

      ページ: 1694-1696

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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