研究課題/領域番号 |
17656077
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
前川 透 東洋大学, 工学部, 教授 (40165634)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 臨界流体 / 炭素粒子 / 炭素ファーバー / 炭素オニオン / 炭素コイル / フーラレン / 紫外レーザー / 二酸化炭素 / エタン / ベンゼン / クセノン / 二元系臨界流体 / クラスター |
研究概要 |
今年度、二酸化炭素、ベンゼン、ジエチルエーテル、アセトン、エタン、キセノン、二酸化炭素/ベンゼン二元系流体の臨界状態を実現し、以下の成果を得た。 1.臨界流体と紫外レーザーの相互作用による流体分子の分解と粒子生成 これまでに、臨界点極近傍二酸化炭素に紫外レーザー(波長:213,266nm)を照射することにより、二酸化炭素が分解され炭素粒子が生成されることを示したが、今年度、レーザー照射中の酸素濃度測定を行い、実際に酸素が生成されていることを確認した。 臨界点極近傍ベンゼンに紫外レーザー(波長:266nm)を照射することにより、ベンゼンが分解され、アモルファスカーボン、グラファイト、カーボンオニオン、カーボンコイルが生成されることを発見した。 臨界点近傍二酸化炭素とベンゼンの二元系流体に紫外レーザー(波長:266nm)を照射することにより、アモルファス炭素薄膜が生成されることを発見した。また、直流電場を付与することにより、薄膜の厚さが均一となることがわかった。さらに、電極エッジに沿って針状アモルファスカーボンが成長することがわかった。 さらに、臨界点近傍ジエチルエーテル、アセトンと紫外レーザーとの相互作用により、アモルファスカーボン、グラファイト、カーボンオニオンが生成されることがわかった。 2.臨界流体とC_<60>結晶の相互作用によるクラスター生成 これまでに、臨界点極近傍二酸化炭素、エタン、クセノン中にC_<60>結晶を放置することにより、C_<60>-ファイバー、C_<60>-ネットワーク、C_<60>-シート、C_<60>-ヘリックス、C_<60>-フラクタル構造が生成されることを発見したが、今年度、上記C_<60>-ファイバーに紫外線を照射することにより、C_<60>-ダイマー、C_<60>-トリマーを生成した。また、ベンゼンにC_<60>を分散させ、ベンゼンの臨界点に保持することにより、C_<60>-結晶が生成されることがわかった。
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