研究課題/領域番号 |
17656148
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
大町 達夫 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (90126269)
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研究分担者 |
井上 修作 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教務職員 (50361762)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 震源域 / 強震記録 / 地表面 / 工学的基盤面 / 動的地盤変位 / 永久地盤変位 / 地盤ひずみ / 6成分地盤変位 / 数値シミュレーション / 積分 |
研究概要 |
1995年兵庫県南部地震と2004年新潟県中越地震を対象として、三角点測量や航空写真測量、強震記録などをもとに、震源域の非液状化地盤における地表面変位量の分布状況を定量的に求めた。その結果、震源域では地表面付近で大きく増幅される表層地盤の動的地盤変位だけでなく、いわゆる工学的基盤面においても動的変位と永久変位が表層地盤の動的変位と匹敵する程度の大きさになりうること、そのため表層地盤の動的変位が極めて小さい場合にも震源域では相当大きな地表面変位量が観察されることなどが推定された。 そこで、2004年新潟県中越地震の震源域に設置されている高感度地震観測施設(Kik-net)で観測された地震加速度記録を使用して、長岡、湯之谷、川西の3地点での地表と地下(工学的基盤面)の地盤変位を算定した。その結果、地震時最大変位は、工学的基盤面より地表面で大きく、永久変位は地表面と工学的基盤面でほぼ同様の大きさであることが明らかになった。これらの地震時地盤変位量に伴う地盤ひずみ量を推定するため、3次元境界要素法による数値シミュレーションを行った。シミュレーションによる解析結果を前述の観測記録と比較して解析精度を確認したのち、地表面および工学的基盤面における地震時最大ひずみ分布と永久ひずみ分布を算定した。その結果、最大ひずみ分布からは、地表面では広範囲にわたり、工学的基盤面では震源近傍で3×10-4を超え、永久ひずみ分布からは、地表面・工学的基盤面ともに震源近傍で同程度のひずみ量が残留することが明らかとなった。
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