研究課題/領域番号 |
17656159
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
上月 康則 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (60225373)
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研究分担者 |
村上 仁士 徳島大学, 名誉教授 (50027257)
倉田 健悟 (倉田 健吾) 島根大学, 汽水域研究センター, 助教授 (40325246)
山中 亮一 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (50361879)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 富栄養化 / 物質循環 / ワカメ / ムラサキイガイ / 系外除去 / 環境改善 / 安定同位体元素 / 干潟域 / 懸濁物 / 堆積物 / 潮汐 / 空間分布 / 陸起源有機物 / 海起源有機物 / 底生珪藻 / 干潟 / 海洋性有機物 / 陸域性有機物 / 食物網 / ヨシ / 底生動物 |
研究概要 |
流域から集水された物質(エネルギー)が内湾に流入し、富栄養化現象が生じる。わが国を代表する富栄養化した港湾の一つである尼崎港で、物質を生物体として回収し、その回収可能量と陸上での再利用可能性について検討した。溶存態の栄養塩は海藻のワカメで、懸濁態物質は港湾壁面に付着した二枚貝ムラサキイガイといった生物に変換して回収した。なお、安定同位体元素分析からムラサキイガイは植物プランクトン由来の懸濁物を摂餌していることが明らかにされている。 その結果、尼崎港で育成、回収されたワカメは、窒素換算すると単位面積あたり1.4gであった。また堆肥化することで再資源化したところ、市販の堆肥と混合させると理想的なものになり、その割合は、ワカメ:市販堆肥=7:3であった。ムラサキイガイは、壁面から脱落する前の7月に回収するのが最大量となり、その量は1.4kgCであった。 本研究では、安定同位体元素の分析から物質の流出、流入、干潟への堆積過程を分析した。その後、富栄養化した環境改善のために港湾で生物態として物質を固定化、回収し、さらに堆肥として資源化することの可能性を示した。
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