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絵画における建築の表現方法に関する史料論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17656199
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 建築史・意匠
研究機関東京大学

研究代表者

藤井 恵介  東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (50156816)

研究分担者 佐野 みどり  学習院大学, 文学部, 教授 (60178811)
金行 信輔  広島大学, 大学院・工学研究科, 助教 (90335703)
清水 重敦  奈良文化財研究所, 文化遺産部, 研究員 (40321624)
角田 真弓  東京大学, 大学院・工学系研究科, 技術専門職員 (20396758)
藤原 重雄  東京大学, 史料編纂所, 助教 (40313192)
研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード建築 / 絵画資料 / 絵巻物 / 錦絵 / 古写真 / 寺院 / 神社 / 大名屋敷 / 絵画史料
研究概要

以下の研究を実施した。絵画資料の現地共同調査を実施し、次に本研究の総括を行った。
(1)絵画の実際の調査:絵画の共同調査を実施して、それぞれの分野からの検討課題を共有する試みを実施した。
・比叡山東塔絵図(京都国立博物館)
京都国立博物蛇へ閲覧の依頼を行い、調査を実施した。本絵図は、鎌倉時代の制作にかかるが、いままで詳細な調査報告がなされていず、比叡山の歴史にとっても解読が望まれているものである。研究参加者の共同調査において幾つかの新たな知見が得られた。
(A)左隅に慈覚大師円仁が描かれているが、絵図の外の左を向いている、このことは一枚の絵図でなく、左側にさらに絵があったことを意味する、すなわち複数で構成された絵図ではなかったか、(B)現在は巻子状であるが、原型は障子絵であった可能性が高い、(C)もし4枚で構成されるならば、横川、西塔、惣持院(本図)、根本中堂、という4つの主題であった可能性が求められる。(D)本図の右側に九間の板敷き仏堂が描かれているが、他の図から切り離して貼り付けられた可能性がある。これが根本中堂である可能性がある。
(2)本研究の総括
・建築史建築者と絵画研究者との視点の違い。
共同研究を通して改めて確認されたことは、絵画の専門家は絵画を見るとき、背景の風景表現、人物の顔、衣装を集中的にみていることであり、建築の専門家は建築を集中してみていることであった。それぞれの現在のプロフェッションに大きく依存しているのである。一方、絵画を描いた絵師は、何れも一人(或いは複数)の責任で描いていると思われる。現代の専門的分業の仕組みの及ぼしている影響の大きさが、絵画の解読、研究に大きな意味を持っていることが判明した。
・視点の違いを超えた研究の可能性
次のステップを踏むときには、具体的な絵画を選び、徹底的な共同研究を行う要のあることが確認された。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 「高雄曼茶羅はなぜ地色が紫なのか2007

    • 著者名/発表者名
      藤井 恵介
    • 雑誌名

      『仏教新発見 高山寺・神護寺』 20

      ページ: 19-23

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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