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らせん状のメソ細孔を有するメソポーラスシリカの合成と触媒・分離剤への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17656261
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 触媒・資源化学プロセス
研究機関東京工業大学

研究代表者

辰巳 敬  東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (30101108)

研究分担者 窪田 好浩  横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (30283279)
研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワードナノ材料 / 触媒・化学プロセス / 反応・分離工学 / 分子認識 / 環境材料
研究概要

カチオン性の官能基を有するシランをシリカ源の一部の共構造規定剤(CSDA)として用いることによってアニオン性界面活性剤を用いて均一かつ極めて規則性の高いメソ細孔の配列を有するメソポーラスシリカ"AMS"シリーズが合成できる。このうち、AMS-3は2次元ヘキサゴナル構造であるが、AMS-3の特別な例としてらせん状の細孔を持つキラルなシリカ多孔体が合成できた。界面活性剤として、ミリストイル-L-アラニン(C_<14>-L-Ala)のNa塩を用い、第四級アンモニウム塩であるN-トリメトキシシリルプロピル-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロライドをCSDAとして得られるメソポーラスシリカはMCM-41のような2次元六方晶であり、また均一なメソ細孔(2.2nm)と高い比表面積を有していることが分かった。この試料を走査型電子顕微鏡により観察したところ、長さ1-6μm、直径130-180nmの六角柱ロッド状の粒子がねじれた形態をしていた。また、高分解能透過型電子顕微鏡観察により、内部にキラルなメソ細孔が存在しており、その方向は外形のねじれ方向と一致していることが判明した(カット(d))。ただし、現段階ではメソ細孔のねじれ方向は一方のみ(100:0)ではなく、右巻き:左巻き=75:25程度にとどまっている。ミリストイル-D-アラニンを用いると、右巻き:左巻き=25:75となった。この結果から、アミノ酸系光学活性界面活性剤の局所的なキラリティー構造が、細孔構造だけでなく、メソポーラスシリカの形態にまで反映されたものと言える。この物質はラセミ体の光学分割のための吸着分離材料として用いたところ、有意なレベルでの分割が確認できた。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] キラルなチャンネルを持ったメソポーラス材料2005

    • 著者名/発表者名
      辰巳 敬, 横井俊之
    • 雑誌名

      化学と工業 58・7

      ページ: 944-946

    • NAID

      10016620997

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] アニオン性界面活性剤を用いたメソポーラスシリカの合成2005

    • 著者名/発表者名
      横井俊之, 辰巳敬
    • 雑誌名

      ゼオライト 22・3

      ページ: 57-67

    • NAID

      40006920736

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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