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遠心力により展開する大型膜面宇宙構造物の形状安定性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17656275
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 航空宇宙工学
研究機関独立行政法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

奥泉 信克  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教 (10321564)

研究期間 (年度) 2005 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード回転円形膜 / 振動モード解析 / ソーラーセイル / 膜 / 遠心力 / 分布荷重 / 振動モード / von Karman理論 / 安定性 / 大変形 / 座屈 / 回転対称シェルの膜理論
研究概要

平成19年度は,昨年度に引き続き,真空チャンバ内での円形膜の回転実験において発生した振動の原因の解明と提案した振動モード解析の詳細な検証を行った.そのため,膜面に発生する振動を系統的に計測することとした.膜面には厚さ7.5pmのポリイミド膜と,厚さ12.5pmのポリエチレンテレフタレート膜の2種類を用い,直径は600mmと500mmとした.回転数を5Hz〜15Hz,真空チャンバの内圧を40〜1kPaの範囲で変化させ,膜面外周の面外振動を計測して周波数分析を行った.なお,外力による共振点を計測するために,膜面に磁性体薄膜を貼付して電磁石による強制励振実験を試みたが,磁力が弱く加振できなかった.
実験の結果,チャンバ内圧が高いほど回転数と異なる特定の振動ピークが顕著に現れ,内圧を低下させると振動振幅が減少し,回転数の整数倍のピークと同時に他の多数のピークが発生し,主要なピークが不明確となった.すなわち,実験で発生する振動は主に残留空気の影響によるもので,内圧によって振動モードや振動数が変化することがわかった.そのため実験結果と解析で得られた振動モードとを逐一対応づけることは困難だったが,最も基本的な振動モードである(0,0)モード(周方向波数0,半径方向波数0),(1,0)モード,および(2,0)モードの振動数について,回転数の高い範囲で実験結果と解析結果の問に整合性が確認された.また,実験に用いた円形膜においては,製作誤差による偏心や回転軸の微小な振れ周りが存在するが,それらの影響で振動が不安定となる現象は観察されず,基本的には安定であった.
本研究により,ソーラーセイルなどの遠心力展開される大型膜面構造物の初期検討のため,おおよその振動モードを理論解析や数値解析によって予測できるのではないかと考えられる.

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Equilibrium of a Rotating Circular Membrane under Transverse Distributed Load2007

    • 著者名/発表者名
      Nobukatsu Okuizumi
    • 雑誌名

      Journal of System Design and Dynamics 1・1

      ページ: 85-96

    • NAID

      130000098969

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] Equilibrium of a Rotating Circular Membrane under Transverse Distributed Load2007

    • 著者名/発表者名
      N. Okuizumi
    • 学会等名
      AIAA/ASME/ASCE/AHS/ASC Structures, 8th AIAA Gossamer Spacecraft Forum
    • 発表場所
      Honolulu, HI, USA
    • 年月日
      2007-04-24
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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