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エネルギー環境教育がもたらす人の行動変化の数値解析及び評価

研究課題

研究課題/領域番号 17656307
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 エネルギー学
研究機関東京工業大学

研究代表者

大柿 久美子  東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教務職員 (00169898)

研究分担者 吉川 邦夫  東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (70134848)
石川 本雄  筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 教授 (90109067)
藤野 貴康  筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 講師 (80375427)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードエネルギー環境教育 / 電力消費量 / 重回帰分析 / 知識社会 / Aim-Trendモデル / 環境負荷低減 / リサイクル / モニター
研究概要

平成17年度にモニターとして募集した現在子育て中の母親達を対象にエネルギー環境教育を行ない、その前後約3週間ずつ計6週間にわたって、それぞれのモニター家庭において次の記録を依頼した。(1)毎日朝または就寝前のどちらかを各自で選択し、1日1回ほぼ同時刻に、電力、ガス、水道のメータを記録する、(2)ごみ収集日には搬出前に焼却ごみの重量を計測する、(3)家族の一人ひとりについて、家にいなかった時間と睡眠により活動しなかった時間を記録する、(4)来客についても来た時刻、帰った時刻、睡眠時間帯を記録する、(5)使用した暖房器具類を記録する、(6)その他エネルギー消費量等に大きく影響する出来事を記録する、という内容で、協力を得ることが出来た。
本年度は、これらの記録に気象データを加えたものを用いて、エネルギー消費量がエネルギー環境教育以降どのように変化したかを数値的に解析することで、教育効果が人の行動にどのような変化をもたらしたか評価を行なった。特に電力消費量について、エネルギー環境教育を実施する前3週間の毎日の電力消費量をそれぞれのモニター家庭における生活のパラメータと気象データを説明変数として重回帰分析を行い、その結果得られた回帰係数を用いてエネルギー環境学習会以後の電力消費量を予測し、実測値との残差を求めることで、教育が電力消費量にどのような変化を与えたかを数値的化した。
また、教育効果が有意な行動変化をもたらすことが確認された事を受けて、エネルギー環境教育を個人の生活の中だけでなく、社会構造の変革につなげることが重要であると考え、知識社会への変革を持続可能な社会を実現するDriving Forceとすることが出来たと仮定し、一次エネルギー供給量、最終エネルギー消費量、二酸化炭素排出量の将来予測計算を行なった。この計算にはAim-Trendモデル(国立環境研究所)を用いた。本年度の研究成果として、20名のうち8名のモニター家庭で教育効果が電力消費量の減少という行動変化として確認された。データ数の多さに依存しなくても丁寧な分析を行なうことができれば、教育がもたらした行動の変化を数値的に得られることが示され、今後教育のあり方などに関して定量的な議論が行なえる事を示した。エネルギー環境教育を個人生活の中だけでなく、社会構造の変革につなげることが持続可能な社会の形成につながる。その環境負荷低減効果を知識社会モデルに基づいて試算した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] エネルギー環境教育がもたらす人の行動変化の数値解析2007

    • 著者名/発表者名
      大柿久美子
    • 雑誌名

      第2回新エネルギー技術シンポジウム講演論文集

      ページ: 316-319

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 知識社会とは何か-持続可能な循環型社会、子育てに夢が持てる社会、そんな25年後の社会設計-2006

    • 著者名/発表者名
      大柿久美子
    • 雑誌名

      知識社会とは何か?(シンポジウム)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] エネルギー環境教育による母親達の行動変化の数値解析および評価2006

    • 著者名/発表者名
      大柿久美子, 石川本雄
    • 雑誌名

      エネルギー環境教育学会第1回全国大会論文集

      ページ: 113-114

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 環境意識教育におけるセラミックリサイクル2006

    • 著者名/発表者名
      大柿 久美子
    • 雑誌名

      日本セラミックス協会2006年年会講演予稿集

      ページ: 37-37

    • NAID

      130006973061

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 環境教育についてデンマーク訪問で得たもの2006

    • 著者名/発表者名
      大柿 久美子
    • 雑誌名

      JDnet(デンマーク日本人会会報誌) 29・3

      ページ: 23-24

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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