• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マンゴスチン果実の特異なアポミクシス過程の組織学的解析とその種子形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17658014
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 園芸学・造園学
研究機関京都大学

研究代表者

米森 敬三  京都大学, 農学研究科, 教授 (10111949)

研究分担者 山根 久代  京都大学, 農学研究科, 助教 (80335306)
研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードガルシニア属 / 単為生殖 / 種子形成 / 組織観察 / アポミクシス / マンゴスチン / オーキシン / 胚のう形成 / 胚乳形成
研究概要

マンゴスチン果実でみられる単為生殖(アポミクシス)による種子形成過程は昨年度の実験結果同様、開花後のかなり遅い時期に、胚珠内に形成される細胞塊が肥大発達することによっていることが確認できた。また、組織切片を作製し、顕微鏡による詳細な観察を実施した結果、この細胞塊は珠心組織ではなく、珠皮組織から形成されていることが明らかとなった。
さらに、この細胞塊を経時的に胚珠内から採取し、植物ホルモンを添加していない培地上で培養したところ、開花6週目以後に採取した細胞塊の直径が5mm以上に発達した細胞塊では、単一のシュートまたは根、あるいはその両方を形成し、種子としての能力を備えていることがわかった。特に、開花9〜10週目に摘出した細胞塊では、種子と同程度の大きさに発達しているものもあり、そのような細胞塊ではシュートの発生率が高かった。また、シュートが未発生あるいは伸長を停止し、突起組織より新たな肥大組織が増殖するものもみられた。
一方、摘出した細胞塊をサイトカイニンとオーキシンを含む培地上で培養した場合、細胞塊のサイズの小さなものからは単一のシュート、サイズの大きいものからは細胞塊全体から複数のシュートの発生がみられた。また、この細胞塊からシュートあるいは根が形成される過程を組織学的に観察したところ、成熟種子同様、この細胞塊中に存在する維管束様組織が重要な役割を果たしている可能性が明らかとなった。
以上のことより、マンゴスチンの単為生殖による種子は、珠皮組織に生成される細胞塊が発達して生じており、開花6〜7週後、直径5mmを超えた時点で種子としての能力を得ていることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Plant regeneration from seed segments of mangosteen (Garcinia mangostana L.).2006

    • 著者名/発表者名
      Yapwattanaphum, C., S.Kobayashi, K.Yonemori
    • 雑誌名

      Abstract of International Workshop on Tropical and Subtropical Fruits 27-30 November 2006

      ページ: 18-18

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] マンゴスチン種子の組織学的観察とその種子片からの植物体形成2006

    • 著者名/発表者名
      米森敬三, 橘 憲司, ヤパタナパン チナワット, 本勝千歳
    • 雑誌名

      園芸学会雑誌 75(別1)(印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [学会発表] マンゴスチン胚珠内の珠皮より生ずる突起由来組織のin vitroでの植物体形成2007

    • 著者名/発表者名
      小林佐稔、C. Yapwattanaphun、米森敬三
    • 学会等名
      日本熱帯農業学会第102回講演会
    • 発表場所
      宮崎大学農学部
    • 年月日
      2007-10-14
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Seed formation in Mangosteen (Garcinia mangostana L.)2007

    • 著者名/発表者名
      Yapwattanphun, C., K. Tachibana, S. Kobayashi and K. Yonemori
    • 学会等名
      園芸学会平成19年度秋季大会
    • 発表場所
      香川大学幸町キャンパス
    • 年月日
      2007-09-30
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi