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酵素を活用する脂溶性配糖体の高効率分離法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17658057
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生物生産化学・生物有機化学
研究機関岡山大学

研究代表者

馬場 直道  岡山大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (50027075)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードCGTase / sucrose ester / glycosyl transfer reaction / glucose / surfactant / lauric acid / sucrose laurate / non-ionic surfactant / シクロデキストリン グルカノトランスフェラーゼ / ヘスペリジ / グルコース / ビタミンP / フラボノイド / スークロース
研究概要

CGTaseはデキストリンから水酸基への糖転移を触媒するが、これまでの実施例から、その水酸基結合する化合物が比較的水溶性が高い事が重要である。しかし、基質の疎水性程度とCGTaseの触媒作用に関しては明らかにされていなかった。複雑な混合物をなす各種天然物質物質群を効率よく分離するための一つの方法として、そのような混合物をCGTaseで前処理する事により分離を容易にする事が本研究課題の当初の目的であった。その予備実験として、ラウリン酸がスクロースの2、6または6'位に結合するスクロースの脂肪酸エステルを用い、デキストリンの存在下、CGTaseを作用させた。その結果、6位にラウリン酸が結合するスクロース脂肪酸エステルのみにグルコース残基が1-3個転移した生成物が得られた。しかし、その収率は20%と低い。TLC分析から判断する限り、その原因は糖転移が不十分というよりも、3個あるいはそれ以上の多くのグルコース残基がスクロース脂肪酸エステルに付加したものが生成しているためと考えられた。この現象はCGTase触媒による反応の一般的特徴である。また、スクロースの2位や6'位にラウリン酸が結合する場合は、糖転移が殆ど起こらなかった。これらの結果から、CGTaseによる疎水性基結合基質への糖転移反応は、付加するグルコース残基の数が一定にならない事および基質に結合する疎水性残基の位置によって触媒効率が大きく異なる事が判明した。これらの事実は本研究課題の当初の目的遂行には大きな問題となる。このように当初の目的そのものは達成されなかったが、非イオン性界面活性剤として重要なものであり広く使われているスクロース脂肪酸エステルの親水性部分に糖を付加しえる事が判り、蔗糖誘導体の界面活性剤の物理化学的性質を変化させる一つの方法になり得る事が期待される。この結果については論文発表を行った。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Glucosylation of sucrose laurate with cyclodextrin glucanotransferase2007

    • 著者名/発表者名
      K.Okada, H.Zhao, M.Izumi, S.Nakajima, N.Baba
    • 雑誌名

      Bioscicence, Biotechnology and Biochemistry 71巻(確約有り)(印刷中)

    • NAID

      10027513120

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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