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タンパク質の腸管吸収に影響を及ぼす食品因子の探索研究

研究課題

研究課題/領域番号 17658063
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 食品科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

松田 幹  名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 教授 (20144131)

研究分担者 灘野 大太  名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 助教授 (00228074)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード食物アレルギー / 経口淡白医薬 / 経細胞輸送 / 吸収上皮 / 卵アルブミン / 経口蛋白医薬
研究概要

これまでの研究により卵アルブミンを食用油脂と混合してマウスの胃内に投与すると、卵アルブミンを単独で投与した場合に比べて、吸収され末梢血に移行する卵アルブミンの量が顕著に増加したことから、同時に摂取する食物成分によってタンパク質の腸管吸収が影響をうけることが示唆された。そこで、今年度は、胃内で限定分解と酸変性により凝固してカードを形成することが知られているミルクカゼインを同時に投与し、同様に腸管からの吸収と末梢血への移行を解析した。その結果、カゼインの同時投与により卵アルブミンの吸収と血中への移行は、顕著に抑制されることが示された。この結果が、カゼインに特異的か否かを明らかにするために、比較対照として、リンタンパク質である卵黄ホスビチン、単純タンパク質であるウシ血清アルブミンをそれぞれ卵アルブミンと混合してマウス胃内に投与し、末梢血に移行した卵アルブミンを測定した。その結果、いずれのタンパク質と混合しても、卵アルブミンを単独で投与した場合よりも吸収・血中移行量は低下した。これらの結果から、胃内で凝固するミルクカゼインに限らず一度に胃内投与されるタンパク質の総量は未分解タンパク質の腸管吸収効率に影響することが明らかとなった。これまでの研究成果は、脂質(食用油)は未分解のタンパク質の腸管吸収を促進する効果を示し、一方、他のタンパク質の共存は吸収を抑制する効果を示すことを示唆しており、日常的な食事における摂取する食物成分の調節により、吸収される未分解タンパク質を減らしたり増やしたりすることができる可能性が期待できる。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Increased luminal mucin does not disturb glucose or ovalbumin absorption in rats fed insoluble dietary fiber.2006

    • 著者名/発表者名
      Morita, T. et al.
    • 雑誌名

      Journal of Nutrition 136

      ページ: 2486-2491

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Wheat-dependent exercise-induced anaphylaxis in mice is caused by gliadin and glutenin treatments.2006

    • 著者名/発表者名
      Kozai, H., et al.
    • 雑誌名

      Immunology Letters 102

      ページ: 83-90

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 栄養・食糧学データハンドブック(第6章3-3 アレルギーの予防と症状の改善)(社団法人日本栄養・食糧学会編)2005

    • 著者名/発表者名
      松田 幹(分担執筆)
    • 総ページ数
      2
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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