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心材腐朽を考慮した緑化木の暴風に対する幹折れ抵抗性の評価

研究課題

研究課題/領域番号 17658067
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 林学・森林工学
研究機関北海道大学

研究代表者

小泉 章夫  北海道大学, 大学院農学研究院, 助教授 (40183040)

研究分担者 宮本 敏澄  北海道大学, 大学院農学研究院, 助手 (00343012)
矢島 崇  北海道大学, 大学院農学研究院, 教授 (90142702)
平井 卓郎  北海道大学, 大学院農学研究院, 教授 (20173205)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード風害 / 緑化木 / 樹木力学 / 幹折れ / 断面係数
研究概要

心材腐朽を有する不整な樹幹断面をもつ樹木の暴風による幹折れ挙動を定量的に評価する方法の確立を目的として研究を行った。平成18年度の研究実績は以下の通りである。
1.緑化木樹種の強度データの集積
台風0418による北海道大学構内の風倒木などを供試木として,28樹種の木材の成長・密度分布・強度特性を測定して基礎的データを収集した。
2.不整断面の断面係数の数値計算手法の検討
16本の内部腐朽を持つ広葉樹および針葉樹大径木の伐根を試験対象として,測定を行なった。
対象樹幹の外部形状の計測は以下のようにして行なった。(1)かたどりゲージを用いて外周の形状を30cm区間ずつに分けて順次かたどり,それぞれの測定区間についてかたどった形状をデジタルカメラで撮影する。(2)外周上の測定区間(30cm)ごとに設定した標点間の距離を大型コンパスとスケールで測定する。(3)標点間の距離から各標点の座標を決定し,隣接する標点間に,対応するデジタルカメラの撮影画像を貼り付けて,外周形状を決定する。
内部の木部形状(心材腐朽によって強度のなくなった部分を除く)は以下のようにして推定した。(1)樹幹のいくつかの方向からレジストグラフを用いて強度を有する木部の厚さを測定する。(2)測定した厚さの平均値を一律の木部厚と仮定して,推定した外周形状とあわせて木部断面を決定する。
このようにして決定した木部断面について,前年度に開発した画像解析と数値計算法による断面係数評価法にしたがって,断面係数を算出し,別途撮影した伐根の断面形状の写真と比較してその精度を検討した。検討の結果,断面係数の推定値に対する実測値の比は平均で1.06であり,この方法によって比較的精度よく推定できることがわかった。
以上の結果を総合して,樹木の幹折れ破壊に関する限界風速の評価方法を示すことができた。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Evaluation of the section modulus for tree-stem cross sections of irregular shape2006

    • 著者名/発表者名
      Akio Koizumi
    • 雑誌名

      J.Wood Science DOI:10.100 7/s10086-005-0747-2

    • NAID

      10017619691

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Difference in uprooting resistance among coniferous species in soils of volcanic origin

    • 著者名/発表者名
      Akio Koizumi
    • 雑誌名

      J. Forest Reseach (in press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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