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比較ゲノム法による主要養殖魚のゲノム構造の推定

研究課題

研究課題/領域番号 17658084
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 譲  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40107412)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワードトラフグ / 比較ゲノム / 連鎖地図 / 育種 / 養殖 / ゲノム配列
研究概要

近年,多くの生物でゲノム配列解読計画や高密度遺伝子連鎖地図の作製が進行し,全ゲノムレベルで遺伝子の配置(ゲノム構造)を生物間で比較することが可能となってきた.脊椎動物では,ヒトのゲノム配列解読に続き,トラフグのゲノム概要が,続いて,マウス,ラット,ニワトリのゲノム概要が解読されている.また,ゼブラフィッシュやメダカでは既知遺伝子の高密度連鎖地図が作製されている.これらのデータを生物間で比較することにより,脊椎動物の太古の祖先からヒト,齧歯類,硬骨魚類に至るゲノム構造の再編成の過程が再現されることとなった.
一方近年,ゲノム配列情報やゲノム構造の情報は連鎖地図と組み合わせることで,水産育種に大きな飛躍がもたらされると期待されている.ところが,我が国の養殖産業は,養殖対象魚種が多岐に渡っていることに大きな特徴があり,今後,そのすべての種においてゲノム配列の解読をおこなうことは現実的とは言えない.そこで,比較ゲノム法を応用して,トラフグゲノムの配列情報をもとにタイやブリなどのゲノム構造が推定できないかと考えた.この試みの成否は,硬骨魚類間でゲノム構造がどれほど保存されているかという点にかかっている。そこで,我々はトラフグのゲノムの10%の配列を連鎖地図上にマップし,これをメダカおよびゼブラフィッシュのゲノム構造と比較した.その結果,硬骨魚類のゲノム構造は驚くほど類似している可能性が示された.特に,トラフグとメダカ間でオルソロジーが明らかな18組の染色体間では,実に85%の遺伝子のシンテニーが保存されていた.我が国の重要養殖魚の多くはスズキ類魚類であり,これはトラフグとメダカにはさまれる系統的位置にあるので,トラフグとメダカの比較ゲノム解析により,多くの養殖対象魚のゲノム構造が推定可能である.

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A genetic linkage map for the tiger pufferfish, Takifugu rubripes.2005

    • 著者名/発表者名
      Kai, W., Kikuchi, K et al.
    • 雑誌名

      Genetics 171

      ページ: 227-238

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] A genetic linkage map for the tiger pufferfish, Takifugu rubripes : Comparative genomics and evolution of teleost genomes

    • 著者名/発表者名
      Kikuchi, K, Kai, W., et al.
    • 雑誌名

      Zoological Science (In press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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