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核内受容体PPARγに対する海洋生物由来リガンドによるアレルギー抑制

研究課題

研究課題/領域番号 17658096
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関京都大学

研究代表者

平田 孝  京都大学, 農学研究科, 教授 (40273495)

研究分担者 菅原 達也  京都大学, 農学研究科, 助教授 (70378818)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードアレルギー / 海洋生物 / 高親和性IgEレセプター / 肥満細胞 / 核内受容体 / PPAR / 水産物 / PPARγ
研究概要

近年、PPARγのアゴニストがアレルギーを制御する可能性が示唆されているが、この点からアレルギーを抑制する成分を見出す試みはない。また、I型アレルギーは、肥満細胞の脱顆粒に伴って放出される炎症性メディエーターによって誘発されるが、PPARγとの関わりは不明である。本研究の目的は、海洋生物からPeroxysome proliferator-activated receptor γ(以下PPAR)のリガンドを見出し、アレルギー惹起性ケミカルメディエーターの放出抑制を図ることである。
これまでに、PPARγアゴニストが脱顆粒を抑制することを確認した。そこで、海洋生物特有のカロテノイドに着目し、フコキサンチン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、ペリジニンについて脱顆粒反応に与える影響を同様に調べたところ、これらの海洋生物カロテノイドもPPARγアゴニストと同様の脱顆粒抑制効果を有することを始めて見出した。しかし、これらの効果は抗原刺激後30分程度の極めて短時間で認められ、核内レセプターを介さない新しい機構で活性を示している可能性が強く示唆された。そこで、肥満細胞に発現している高親和性IgEレセプター(FcεRI)を介したシグナル伝達経路に着目し、細胞内へのCa2+の流入およびそれと平行して起こるプロテインキナーゼC-β,およびδ(PKC-β,PKC-δ)のリン酸化に与える影響を調べた。共焦点レーザー顕微鏡を用いて抗原刺激によるFcεRIの凝集に対する影響を調べた。その結果、実験に用いたすべてのカロテノイドは、抗原刺激に伴う細胞内へのCa2+の流入を有意に抑制した。また、これらのカロテノイドはPKC-βの活性化を抑制し、PKC-δの活性化を増強することを確認した。さらに、抗原刺激によるFcεRIの凝集を阻害することを始めて見出した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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