研究課題/領域番号 |
17658102
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
星川 和俊 信州大学, 農学部, 教授 (40115374)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 明治期 / 河川測量図 / 伝統河川技術 / 土地利用 / GIS / 河川管理 / 天竜川 / 地理情報システム |
研究概要 |
本研究では、明治中期に作成された近代的河川測量図に基づき、当時の河川と周辺土地利用状況から明治期の河川周辺土地利用モデルをGIS技術によって再現し、この結果から伝統的な水・土地利用技術の効果と限界を河川工学・農地工学の観点から、検討することを目的とした。 研究対象域として、昨年度からの天竜川支流三峰川に加え、千曲川上流長野市松代地区を選定し、明治期河川測量図や当時の河川周辺の土地利用図などを利用して、以下の解析と検討を実施し、いくつかの知見を得た。 1.三峰川、松代地区を対象として、明治期と現在における河川と周辺土地利用の状況を詳細に表すGISデータベースを作成した。 2.三峰川では、河道や河川堤防の変遷を検討すると共に、現存する数基の霞堤周辺における土地利用の変化と現在の河川管理や土地利用上の課題を、ならびに霞堤が有する洪水防御機能の定性的・定量的な検証をGISモデルによって実施し、霞堤の有効性を明らかにした。 3.松代地区では、千曲川氾濫原に残る城下町の伝統的な水路網と土地利用実態調査を行い、伝統的水路が有する機能の分析、ならびに水路網が土地利用に及ぼす影響を検討し、その効果と現在的課題の検討を行った。 以上の検討をとおして、明治中期の河川測量図の利用によって、河川管理と周辺土地利用の効果を示唆すると同時に、河川周辺域の土地利用に関する現在的な課題も明らかとなり、これらの分析・検討結果を取りまとめ中である。
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