研究課題/領域番号 |
17658121
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
今川 和彦 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (00291956)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 動物 / 遺伝子 / 発現制御 / 胎盤 / Hβ58 / 胎生致死 / 細胞内輸送 / レトロマー |
研究概要 |
本研究の目的は、新規Hβ58遺伝子の発現とその機能解析から初期胎盤の成立機構への理解を深めることにある。もともと、この遺伝子欠損(KO)マウスの胚仔は尿膜・絨毛膜接合不全のために妊娠に至らなかった。そこで、この胎盤形成不全のメカニズムを解明するための基礎研究として、この萌芽研究を申請した。 最近、このタンパクが細胞内輸送レトロマー・コンプレックスの一構成員であることが報告されたことから、このタンパクの細胞内構成要員を含む、細胞内輸送のメカニズムの解明を試みた。 Hβ58遺伝子ヘテロ(+/-)マウスを交配し、Hβ58遺伝子欠損(-/-)マウスを作製し、胎生致死に至る前の胎生6・5日と7.5日目の胎盤を含む胎児とその野生型WTの胎児・胎盤からRNAを抽出した。このRNAをcDNAへ変換した後、DNAアレイ解析を行い、WTとKOマウスでの遺伝子発現の差異を検討した。Hβ58遺伝子の欠損は、細胞内輸送タンパク関連遺伝子や接着因子群に変化が見られただけではなく、核・クロマチン構成因子群の遺伝子にも変化をもたらしていた。これらの変化を精査するために、マウス胚芽細胞(mouse embryonic fibroblast cells)の作出を行い、レトロマー各構成員の遺伝子の強勢発現や抑制から、この遺伝子の機能解析を進めている。さらに、レトロマー構成員の組み換えタンパクを作製し、それぞれへの抗体も作製することができた。 これらの事実(積み重ね)から、この遺伝子の細胞内機能、ひいてはHβ58遺伝子欠損による胎生致死へのメカニズム解明のための道具作りを終了し、さらなる研究への基礎データを得ることができた。 なお、以前Journal of Biological Chemistryへ投稿した論文は不採用になった。現在、先のデータと新たなデータをもとに執筆中である。
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