研究課題/領域番号 |
17658122
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 岩手大学 (2006) 名古屋大学 (2005) |
研究代表者 |
喜多 一美 岩手大学, 農学部, 教授 (20221913)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ニワトリ / グルコース / 糖尿病 / 糖尿病合併症 / 終末糖化物質 / 肝臓 / 脾臓 / 腎臓 / ブドウ糖 / ラジオイムノアッセイ / イムノブロット |
研究概要 |
[目的]ヒトでは特別な疾病がない限り空腹時における血糖値は110mg/dlを越えることはなく、200mg/dlを越える場合には糖尿病が疑われる。糖尿病を発症して血糖値が恒常的に高くなると、最終的に網膜症、腎症、神経障害などの合併症を誘発する。これらの合併症は、高血糖状態の持続に伴うブドウ糖代謝産物であるソルビトールの蓄積及び非酵素的蛋白質糖化反応による終末糖化物質(AGE)の生成が原因となっている。ここで、家禽は古くから高血糖動物として知られており、血糖値は200mg/(dlを越えている。また、AGEの形成は非酵素的反応であるため高血糖であれば必ずAGEが形成されるはずである。しかしながら、ニワトリにおいてAGEの産生や代謝について調査した報告は極めて少ない。そこで本研究では、ニワトリに^<14>Cで標識したAGEを投与し、組織におけるAGEの取り込み具合を調査することを目的とした。[方法]U-^<14>C-グルコースとニワトリ血清アルブミンを混合した溶液を37℃で6ヶ月間保温し、^<14>C-AGEを調製した。8日齢の単冠白色レグホン種雄の翼下静脈から、1羽当たり600Bqの^<14>C-AGEを投与した。投与30分後に、浅胸筋、深胸筋、心臓、肺、腺胃、筋胃、十二指腸、空回腸、盲腸、結直腸、肝臓、腎臓、精巣、脾臓、眼球、大脳、中脳、小脳、皮膚を採取し、組織中に取り込まれた放射能量を測定した。[結果]組織全体における放射能取り込み量を比較したところ、肝臓における^<14>C-AGEの取り込みが最も多くなり、次いで腎臓、小腸の順となった。組織1g当たりの放射能取り込み量を比較したところ、肝臓と脾臓が最も多くなり、次いで腎臓、精巣の順となった。以上の結果より、ニワトリでは肝臓、脾臓、腎臓に特異的にAGEが蓄積することが明らかになり、これらの組織においてAGEが特異的に代謝されている可能性も考えられた。
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