研究課題/領域番号 |
17659040
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
後藤 順一 東北大学, 病院, 教授 (80006337)
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研究分担者 |
菱沼 隆則 東北大学, 病院・助教授 (20199003)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 有機アニオントランスポーター / OATP1B3 / 安定発現細胞株 / 消化器系固形癌 / 蛍光標識プローブ / DDS / 抗癌剤スクリーニング / 基質探索 / LST-2 / 細胞外膜ドメイン / モノクローナル抗体 / 蛍光標識胆汁酸 / 基質特異性 / スクリーニング |
研究概要 |
薬物トランスポーターであるorganic anion transporting polypeptide (OATP)ファミリーは、ナトリウム非依存的に有機アニオンを輸送し、胆汁酸や薬物等に幅広い輸送活性を示すうえ、多くの臓器で発現することが認められている。このうちOATP1B3は、胃癌や大腸癌などの消化器系固形癌で発現が増強することから、その基質となる物質は癌細胞に選択的に取り込まれるものと予想される。そこで今回、OATP1B3の基質となる抗癌剤を効率的にスクリーニングするシステムの構築を試みた。 まず、OATP1B3安定発現細胞株(HEK293/OATP1B3)を樹立し、プローブとして蛍光標識胆汁酸(CDCA-NBD)を用いて、各種抗癌剤添加時のCDCA-NBD取り込み量をセルファンクションイメージャーIn Cell Analyzerにより解析した。18種の抗癌剤につき検討したところ、20μMの濃度で0.1μMのCDCA-NBDの取り込みを有意に阻害した9種抗癌剤のうち、既にOATP1B3の基質であることが知られているメトトレキセートより強い活性の認められた5種が基質候補物質と考えられた。さらに詳細に検討したところ、SN-38 (irinotecan活性代謝物)がOATP1B3の基質であることが判明し、本化合物を用いることで、消化器系固形癌に対するがん化学療法の効率化が期待できる可能性が示唆された。現段階では、消化器系固形癌細胞におけるOATP1B3の発現量解析が不十分であるため、今後臨床応用を視野に入れた検討が必要と思われる。 以上、今回蛍光標識プローブとOATP1B3安定発現細胞株を用いる抗癌剤スクリーニングシステムにつき検討し、本法が新規基質の探索に有用であることが判った。
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