研究課題/領域番号 |
17659045
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高倉 喜信 京都大学, 薬学研究科, 教授 (30171432)
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研究分担者 |
西川 元也 京都大学, 薬学研究科, 助教授 (40273437)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | RNA干渉 / 遺伝子ノックダウン / 抗原提示細胞 / 樹状細胞 / shRNA発現ベクター / siRNA発現ベクター / CD80 / CD86 / T細胞活性化 |
研究概要 |
RNA干渉(RNA interference:RNAi)は効率よく特定遺伝子の"ノックダウン"が可能な手法であり、既に有用な遺伝子機能解析ツールとして広範な基礎研究の領域で汎用されている。一方、RNAiの治療への応用も強く期待されており、培養細胞を用いたin vitroの系を中心に研究が展開されている。本研究では、最も強力な抗原提示細胞である樹状細胞を標的に取り上げ、この細胞に発現している補助刺激分子をRNAiによりノックダウンさせると同時に樹状細胞へのターゲティング能を賦与した抗原タンパクをデリバリーすることを試みた。これにより、十分な補助刺激シグナルがない状態でT細胞への抗原提示が起こる人工的"アネルギー"を作製することにより抗原特異的な免疫寛容の誘導を試み、新たな免疫療法としての可能性を検討する。補助刺激分子CD80およびCD86を標的分子として選択し、mRNAの配列を考慮したshRNA(short hairpin RNA)発現プラスミドベクターを構築した。これらをマウス樹状細胞株DC2.4細胞にトランスフェクションし、卵白アルブミン反応性のT細胞ハイブリドーマを用いてIL-2産生を指標にT細胞活性化能を評価した。その結果、コントロールベクターをトランスフェクションした細胞に比較し、shRNA発現ベクターを導入した細胞ではIL-2産生の減少が見られ、補助刺激分子ノックダウンによりT細胞活性化能を減弱できる可能性が示された。しかしながら、抗原提示細胞においてはshRNA発現ベクターの導入効率が低く、その改善が重要課題であることも明らかとなった。
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