研究課題/領域番号 |
17659092
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
垣塚 彰 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (80204329)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | VCP / AAA ATPase / 活性阻害剤 / 腺癌 / 扁平上皮癌 |
研究概要 |
VCPは、AAAファミリーのATPaseで、細胞周期の進行やERADなどの蛋白質分解、各種オルガネラの膜の形成に重要な働きを持つことが示されている。一方、ほとんど全てのヒトの線描や扁平上皮癌でその発現が亢進しており、発癌状態とVCPの活性亢進が強く関連していることが示唆されている。実際、VCPの発現亢進が癌の悪性度、進行、予後との相関を示唆する臨床的なデータの報告も見受けられる。また、VCPはlkBの分解を介してNFkBシグナルを増強することで、抗細胞死作用を持つ、癌細胞の生存を促進するという報告もある。我々は、ある種の植物エキスにVCPの阻害活性が含まれることをみいだしたので、この分子を精製・同定することを試みた。第一段階として、Silica columnに対して移動相としてクロロホルムを用いた固相抽出を行い、第二段階では、CVの順相columnに対して移動相としてジクロロメタンを用いたHPLC、第三段階でRP18の逆相colurmnに対して移動相としてアセトニトリルを用いたHPLC、第四、第五段階では、C18の逆相columnに対して移動相としてアセトニトリルを用いたHPLCを行い、VCPのATPase活性を阻害する成分を精製することに成功した。この物質は、分子量が548であった。この一連の操作を約200回繰り返し、約1.5mgの精製物を得、得られた物質に対してNMRによる構造解析により、この物質の主要骨格を決定することができた。今後、VCPの多岐にわたる機能のうち、この阻害剤の濃度の違いによって、どのような特異性がみられるかを解析し、がんの治療を中心に応用方法を探っていきたい。
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