研究課題/領域番号 |
17659110
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
七島 直樹 弘前大学, 医学部, 助手 (80333730)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | Hirosaki Hairless Rat / 連鎖解析 |
研究概要 |
Hirosaki Hairless Rat(HHR)はSprague-Dawley Rat(SDR)から生じた無毛の変異動物で1984年に弘前大学医学部付属動物実験施設にて発見された。この形質はこれまでに常染色体劣性遺伝であることが証明されているが、その責任遺伝子は同定されていない。本研究ではHHRの責任遺伝子(hhr)を連鎖解析によって同定することを目的としている。昨年度、hhrは第1と第14染色体以外に存在することが明らかになり、それ以外の全染色体を対象に連鎖解析した。 SDRと遺伝的に距離の離れているBrown Norway Ratの雌をHHRの雄と交配させ、F_1を作成した。さらに、F_1の雌とHHRの雄で戻し交配させ、N_2を100頭作成した。発毛異常を起こすN_2ラットの肝からDNAを抽出後、全染色体のマイクロサテライトマーカーを用いて連鎖解析した。その結果、hhrは第7染色体のマーカーであるD7Rat!05と有意に連鎖した。さらに、第7染色体に対して3種類のマイクロサテライトマーカー(D7Rat173、D7Rat3およびD7Rat105)を用いて連鎖解析したところ、hhrはD7Rat173とテロメアの間(7q36)に位置することが明らかになった。この位置には発毛に関与する遺伝子であるWNT1、WNT10b、ビタミンDレセプター、Hoxc遺伝子群、塩基性ケラチン遺伝子群などが位置する。これらの遺伝子の発現をRT-PCRで調べたところ、Kb21、23および26の発現が低下していた。ゲノムDNAを用いてPCRするとKb21-26のフラグメントは増幅されず、HHRの発毛異常はこれらの遺伝子の欠失によるものであると示唆された。
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