研究課題/領域番号 |
17659128
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
小出 幸夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30126809)
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研究分担者 |
永田 年 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90275024)
瀬戸 真太郎 浜松医科大学, 医学部, 助手 (50383203)
セルバンテス ホルヘ (ホルヘ セルバンテス) 浜松医科大学, 医学部, COE研究員 (60377752)
青枝 大貴 浜松医科大学, 医学部, 助手 (10324344)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | フォトン顕微鏡 / 生体内イメージング / 細胞内寄生菌 / 脾臓 / 樹状細胞 / マクロファージ / T細胞 / 2フォトン顕微鏡 |
研究概要 |
結核菌、及びリステリアなどの細胞内寄生細菌の感染防御にはT細胞が重要な役割を果たす。本研究の目的は細胞内寄生菌に対するT細胞の感作のメカニズムを生体内イメージングでリアルタイムに解析することにある。 1)昨年度の研究により、蛍光(CFSE)標識したリステリアを静脈感染させたマウスの脾臓、及びリンパ節では感染6〜12時間後にマクロファージ及び樹状細胞(DC)に補足されることが判明した。興味あることに、感染24時間後では、リステリアに感染したDCは脾臓、及び所属リンパ節のT細胞領域に移動することが観察された。マクロファージはこのような挙動を示さなかった。以上より、T細胞領域に移動したDCがT細胞を感作すると考えられた。 2)上記結果より、特異的T細胞が脾臓、又はリンパ節で実際に感作されるかどうかを検討した。リステリアとしてはOVA抗原とGFP蛍光を発現する株を用いた。又、特異的T細胞としてはOVA特異的CD8+T細胞のみを保有するOT1マウスを用いた。 3)OT-1マウスの脾臓T細胞をCFSEで標識してから、C57BL/6マウスに静注した。その後、脾臓、及び所属リンパ節を観察したところ、リステリア感染DCはOVA特異的なCFSE標識T細胞と結合して、その後、乖離することが2フオトン励起顕微鏡で観察された。このことから、昨年度に観察されたT細胞領域へのDCの移動は特異的T細胞の感作に必須であることが判明した。 4)以上の結果より、現在では特異的T細胞の感作に必要なDCのT細胞領域への移動のメカニズムを研究中である。萌芽研究としては、感染防御T細胞の感作のメカニズムの糸口を解明した点で成功したと考えている。
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