研究課題/領域番号 |
17659144
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
深田 俊幸 独立行政法人理化学研究所, サイトカイン制御研究グループ, 上級研究員 (70373363)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 免疫学 / 発生・分化 / 細胞・組織 / ゲノム / 亜鉛 / 亜鉛トランスポーター / 遺伝子欠損マウス / 栄養学 / 重金属 / シグナル伝達 |
研究概要 |
1:亜鉛トランスポーター遺伝子の遺伝子欠損マウスの作製と免疫学的解析 胸腺や脾臓等の免疫組織に発現する亜鉛トランスポーターファミリーに優先性を置いて遺伝子欠損マウスの作製を遂行した。即ち、細胞運動への関与が示唆されるLiv1/Zip6と、その近縁遺伝子であるZip10、および様々な免疫疾患と連鎖するMHC遺伝子座に存在するKe4/Zip7と、その近縁遺伝子であるZip13、さらに低亜鉛血症への関与が示唆されるZip14と、その近縁遺伝子であるZip8について遺伝子欠損マウスの作製を試行した。先行して作製しているZip6、Zip7、Zip13のノックアウトマウスについて、現在免疫担当細胞の機能を中心に解析を行っている。 2:疫応答における亜鉛の意義の解明 LPS刺激による骨髄由来樹状細胞の活性化過程において、細胞内の亜鉛濃度が減少すること、さらにLiv1/Zip6の発現が低減するのを見出した。Liv1/Zip6の樹状細胞活性化における機能を調べるために、Liv1/Zip6を骨髄由来樹状細胞に発現させてその活性化に対する影響を調べた。その結果、Liv1/Zip6を発現させるとLPS刺激による細胞内亜鉛濃度の減少が阻止され、さらに樹状細胞の活性化が抑制された。これらの結果は、亜鉛トランスポーターを介する細胞内亜鉛濃度の調節機構が、樹状細胞の活性化制御に重要に係わっていることを示唆しており、Nature Immunologyから発表した。
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