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酸化油脂のアレルギーへの影響

研究課題

研究課題/領域番号 17659188
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関大分県立看護科学大学

研究代表者

安部 恭子  大分県立看護科学大学, 看護学部, 助手 (10336282)

研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード酸化油脂 / アレルギー / アレルギー病態 / マウス / ω-3脂肪酸 / ω-6脂肪酸
研究概要

近年、小児や成人期におけるアレルギー疾患の増加が問題となっている。これには、環境中のアレルゲンの増加やその憎悪物質、また、食事由来のアレルゲン等との関連が示唆されている。食品中に含まれる二重結合の多い多価不飽和脂肪酸は光や空気、加熱によって容易に酸化されて過酸化脂質を形成する。このような食品中の過酸化脂質の摂取が、アレルギー反応を増悪させる可能性が考えられる。すでに先行研究で魚油に多く含まれるω-3脂肪酸がアレルギー反応を抑制することは明らかにされているが、本研究ではアレルギーを抑制するはずのω-3脂肪酸を多く含む魚油を酸化させて経口的に摂取した場合のアレルギー病態への影響を検討した。
5週齢で購入したICRマウス96匹を「気管支喘息誘発あり群」と「気管支喘息誘発なし群」とにわけ、それぞれに(1)魚油、(2)酸化魚油、(3)生理食塩水を経口投与した。気管支喘息の誘発には1%卵白アルブミンの噴霧吸引を用いた。肺胞洗浄液中の細胞数や肺組織のヘマトキシリン・エオジン(HE)染色およびPAS(Periodic acid Schiff reaction)反応の結果から「気管支喘息誘発あり群」で酸化油脂を投与された群で魚油を投与された群よりも病態が必ずしも悪いことを示す所見は、得られていない。寧ろ、ω-3脂肪酸を多く含む魚油投与群で病態悪化を示すものが確認された。
アレルギーを抑制すると考えられているはずのω-3脂肪酸を多く含む魚油が、アレルギー増悪に作用する可能性の検討の必要性があると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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