研究課題/領域番号 |
17659194
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
|
研究機関 | 国立長寿医療センター(研究所) |
研究代表者 |
安藤 富士子 国立長寿医療センター(研究所), 疫学研究部, 室長 (90333393)
|
研究分担者 |
小坂井 留美 国立長寿医療センター(研究所), 疫学研究部, 室長 (20393168)
下方 浩史 国立長寿医療センター(研究所), 疫学研究部, 部長 (10226269)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 尿失禁 / 運動 / 中高年 / 女性 / 疫学 |
研究概要 |
国立長寿医療センター研究所疫学研究部が平成9年から実施している「老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」の第2次調査と4年後の第4次調査の結果を用い、中高年女性の尿失禁の新規発症に予防的効果を示す運動の種類と強度について検討した。 第2次調査で尿失禁の有無に対して回答のあった1104人(41-82歳、60.0±11.3歳)の中で尿失禁経験のある者は555人(50.3%)で、横断的検討では4.5Mets以上の身体活動をしている人や上体起こし(腹筋)を多く行える人で尿失禁の経験が有意に少なかった。 第2次調査、第4次調査ともに参加した中高年女性の中で第2次調査で尿失禁の経験がないと答えた414人中、79人(19.1%)が4年後の第4次調査では尿失禁を新規に経験していた。第2次調査でも第4次調査でも2.5 Mets以上の余暇活動をしていなかった者に対して、継続して2.5Mets以上の余暇活動を続けていた者では尿失禁の新規発症リスクが有意に低かった(Odds比0.473, 95%信頼区間0.251-0.892)。また、第2次調査時の仕事による身体活動度や全身体活動度が4.5Metsを超えていた者や速歩のピッチが速かった者、第4次調査時の普通歩・速歩のピッチが速く、速歩が速かった者では、尿失禁の新規発症リスクが有意に低かった。 軽い余暇活動の継続やピンチの速い歩行が中高年女性の尿失禁新規発症リスクを低くする可能性が示された。この結果はthe 7th World Congress on Aging and Physical Activity (July, 2008)で発表予定である。
|