• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

骨髄間葉系幹細胞(MSC)を用いた炎症性腸疾患の治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 17659217
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

後藤 啓  札幌医科大学, 医学部, 助手 (40381272)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード骨髄間葉系幹細胞 / 炎症性腸疾患
研究概要

【背景】ドナー由来骨髄細胞は,重症GVHDを発症したレシピエント腸上皮細胞あるいは上皮下筋線維芽細胞に認められる.しかし,これらの骨髄由来細胞の起源,機能,細胞運命は未だ明らかにされていない.【目的】実験腸炎モデルを用いて,ドナー由来骨髄間葉系幹細胞(MSC)のレシピエント大腸組織における分布,機能,細胞運命を検討した.【方法】ブスルファン(BU)単回投与による骨髄不全モデルを作成し,DSS腸炎に対する感受性を検討した.また,eGFP-labeledMSC治療の有効性を検討し,抗eGFP抗体によりドナー由来MSCを同定した.【結果】BU誘導急性骨髄不全モデルにおいては,DSS腸炎に対する感受性が亢進した.急性骨髄不全モデルに惹起した1%DSS腸炎に対しeGFP-labeledMSCを移植した結果,体重変化,腸管長,組織学的評価において,コントロール群に比べ,MSC投与群の治療効果が有意差をもって確認された.しかし,tnf・,ill・,inf・,illO mRNA発現量には有意差が認められなかった.さらに,レシピエント大腸組織の連続切片を抗eGFP蛍光抗体で免疫染色した結果,腸上皮幹細胞域に,eGFPの発現が認められたことより,MSCは腸上皮幹細胞に取って代わることが証明された.【考察】実験腸炎モデルにおけるMSCの治療効果が初めて確認され,さらに,MSCが新たに腸上皮幹細胞として機能するという興味深い現象の機序解明が,腸管修復過程における骨髄の役割の解明への第一歩となると考えられた.今後MSC治療が炎症性腸疾患に対する,新たな可能性を秘めた治療法となることが期待された.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi