研究課題/領域番号 |
17659253
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山本 格 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30092737)
|
研究分担者 |
矢尾板 永信 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (00157950)
吉田 豊 新潟大学, 医歯学系, 講師 (40182795)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 腎臓 / 糸球体 / ポドサイト / ステロイド / 受容体 / 蛋白尿 / ネフローゼ症候群 / コファクター / 糸球体疾患 |
研究概要 |
免疫組織化学法で糸球体上皮細胞(ポドサイト)に糖質ステロイド受容体が存在することを、糖質ステロイド受容体に対する特異抗体(H8031)を用いて見出した。ポドサイトを直接傷害することが示されているピューロマイシンアミノヌクレオシド(PAN)をラットに静脈注射するとヒトのネフローゼ症候群と同様の病態を惹起することができ、ヒト微小変化型ネフローゼ症候群のモデルとして広く使われている。このモデルはヒト微小変化型ネフローゼ症候群と同様に糖質ステロイド投与で蛋白尿が抑制された。これらのことはポドサイトには糖質ステロイド受容体が存在し、糖質ステロイドがその受容体に結合し、その結合が蛋白尿の原因となるスリット膜の傷害などを回復させると考えられた。ラット糸球体から可溶化タンパク質を抽出し、抗糖質ステロイド受容体抗体で免疫沈降反応を行い、SDS-PAGEで確認された糖質ステロイド受容体と共に共沈するタンパク質を糖質ステロイド受容体のコファクター候補分子と推定した。コファクター候補分子として検出された分子は分子量が約120、100、60kDaの分子で、質量分析計でそれらの分子の同定を試みたところ、corticotropin-releasing factor binding proteinなど数種類の分子の候補分子が同定された。corticotropin-releasing factor binding protein遺伝子は糸球体に発現が強く、その発現部位はポドサイトであることがIn situ hybridization法で確認した。
|