研究課題/領域番号 |
17659266
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
小黒 浩明 島根大学, 医学部, 講師 (50346384)
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研究分担者 |
小林 祥泰 島根大学, 医学部, 病院長 (00118811)
村上 陽 島根大学, 医学部, 助教 (20200280)
山口 修平 島根大学, 医学部, 教授 (80135904)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 胃食道逆流 / セロトニン受容体拮抗剤 / sarpogrelate / アンプラーグ / 食道pHモニター / supine refluxer / GER / 経腸栄養 |
研究概要 |
平成19年度は引き続いて研究症例を集積し,主に脳血管障害およびパーキンソン病の患者を対象にして胃食道逆流(GER)の解析を行った。脳血管障害およびパーキンソン病の経管栄養施行患者が所属施設で比較多かったことによる。脳血管障害患者6症例について2007年度の日本老年医学会総会(2007年6月20日北海道)にて発表を行った。続けて症例数を増やし10症例となったところで、大脳半球病変の左右差でGERの発症頻度に差が生じる結果が得られた。一日の逆流回数は左中大脳動脈領域(MCA)梗塞5例で138回、右MCA梗塞4例で16回(p=0.01)、合計逆流時間は左MCA梗塞で138分、右MCA梗塞で23分(p=0.05)と有意に左半球病変でGERが多かった。この理由は失語の合併などによりストレス性の胃酸分泌過多がおきている可能性も考えられたがはっきりした理由は不明である。これについて2008年9月の6th World Stroke Congressにて発表予定である。左半球病変の患者に対しては胃酸分泌抑制剤や消化管運動改善剤を予防的に投与することが望ましいと考えた。また、パーキンソン病患者3名の経管栄養施行者についてもGERの検討を行ったところ、食道内平均pH6.4±0.6、逆流回数は4±1となっておりGERと診断されたものはいなかった。パーキンソン病への経管栄養投与は脳梗塞より行いやすいと考えた。この結果については2008年6月の日本老年医学会総会にて発表予定である。研究費は上記の学会参加費用、pHモニターカテーテルや測定緩衝溶液などの消耗品の購入、胃食道逆流に続発する誤嚥性肺炎についての管理について日本感染症学会主催のICD(Infection Control Doctor)講習会、脳卒中の亜急性期から慢性期の管理について日本脳卒中学会に参加し感染予防管理と脳卒中治療管理を習得した。
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