研究課題/領域番号 |
17659283
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中尾 一和 京都大学, 医学研究科, 教授 (00172263)
|
研究分担者 |
伊藤 裕 京都大学, 医学研究科, 助教授 (40252457)
細田 公則 京都大学, 医学研究科, 講師 (40271598)
益崎 裕章 京都大学, 医学研究科, 助手 (00291899)
海老原 健 京都大学, 医学研究科, 助手 (70362514)
藤倉 純二 京都大学, 医学研究科, 助手 (70378743)
|
研究期間 (年度) |
2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
|
キーワード | レプチン / 脂肪萎縮性糖尿病 / 脂肪細胞 / 細胞治療 / 骨髄由来間葉系幹細胞 |
研究概要 |
我々はレプチン過剰発現トランスジェニックマウスを開発してレプチンの摂食抑制作用とインスリ感受性亢進作用などを証明してきた。脂肪萎縮性糖尿病は、全身性脂肪組織欠如による著明なインスリン抵抗性を伴う難治性糖尿病であるが、我々は、レプチン過剰発現トランスジェニックマウスとの交配により脂肪萎縮症モデルA-ZIP/F-1マウスのインスリン抵抗性と高血糖と高脂血症が著明に改善することを明らかにし、その成果を臨床に応用して、ヒト脂肪萎縮性糖尿病のレプチン補充療法を行い、6症例全例で劇的な改善効果を証明してきた。脂肪細胞の欠如が脂肪萎縮性糖尿病の根本的原因であり、また脂肪組織からレプチン以外に多種類のadipocytokineが分泌されている。これらの理由から、本研究で、我々は、注射によるレプチン補充療法に代わる根本的治療法として、脂肪細胞の細胞治療の開発を目指す。脂肪細胞のsourceとしては、骨髄由来間葉系幹細胞、歯髄由来幹細胞(SHED)などを検討し、ヒトで最も多くの脂肪細胞を誘導できる方法を検討した。これまでの検討で、歯髄由来幹細胞(SHED)から骨芽細胞は誘導されるが、脂肪細胞への誘導はほとんど検出されなかった。骨髄由来間葉系幹細胞からは低い割合ではあるが、脂肪細胞は分化誘導されることを確認した。しかし細胞治療に用いるには不十分な量であり、現在、より効率良く分化誘導する方法の検討を行っている。ヒト脂肪萎縮性糖尿病患者へ移植するヒト脂肪細胞の臨床応用の基礎的検討として、細胞治療のための新規のモデルマウスとして、ヌードマウスの遺伝的背景のA-ZIP/F-1マウス(脂肪萎縮症ヌードマウス)の開発を行っているが、交配に困難があり、現在、顕微受精を行って、検討している。
|