研究課題/領域番号 |
17659308
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松原 洋一 東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00209602)
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研究分担者 |
呉 繁夫 東北大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (10205221)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ファーマコゲノミクス / 薬理遺伝学 / 遺伝子診断 / テーラーメード医療 / 小児科診療 / ベッドサイド / 遺伝子検査 / 遺伝子多型 / オーダーメイド医療 |
研究概要 |
ゲノム研究の進展に伴い、薬物動態、薬効、副作用発現等の個人差が薬物代謝酵素や薬物標的分子等の遺伝子多型に起因することが明らかになってきた。特に遺伝子上の一塩基多型(SNP)診断は、薬物投与前に患者の薬剤反応性を予測する上で大いに期待されている。本研究の目的は、小児科領域に関連の深い遺伝子多型を対象に、わたしたちが開発した画期的な簡易ベッドサイド遺伝子診断法を用いて、個別化薬物療法(オーダーメイド医療)が実施できる体制を構築することにある。本研究の中心となる新しい遺伝子診断法(CASSOH法:Competitive Allele-Specific Oligonucleotide Hybridization)は、検体を採取後、PCR反応をおこない、反応液をスポットしたイムノクロマト試験紙上に現れる紫色の判定線によって、肉眼的に遺伝子変異・多型の有無を判定する独自の手法である。本年度は、前年度に引き続いて、薬理学的遺伝子多型のうち日本人集団で臨床的な有用性が高いものを選定した。また、血液より侵襲の少ない検体を用いた遺伝子診断法について検討を行なうとともに、遺伝子増幅段階の高速化を検討した。次に、日本人集団で臨床的な有用性が高い薬理学的遺伝子多型それぞれについて、CASSOH法を用いた簡易遺伝子診断法の確立をおこなった。この際、一般病院の検査室における使用を想定して、キット化を試みるとともに、臨床検査としての評価をあわせて行なった。本研究において達成された遺伝子検査法は、小児科領域におけるオーダーメイド医療に基づいた薬害予防のための検査法として有用と思われる。
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