研究課題/領域番号 |
17659314
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
平家 俊男 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90190173)
|
研究分担者 |
平松 英文 京都大学, 医学研究科, 助手 (40362503)
梅田 勝嗣 (梅田 雄嗣) 京都大学, 医学研究科, 助手 (80397538)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 組織幹細胞 / 再生医学 / 循環器 / ES細胞 / 心筋細胞 / 多能性 / sphere / 間葉系幹細胞 / 骨髄 / 造血幹細胞 / MAPC / sphere法 / 再生医療 |
研究概要 |
中枢神経系を含む生体各組織には、組織の再生をつかさどる組織幹細胞が存在することが知られるようになった。従来組織幹細胞は、その由来組織へと分化する能力を有する細胞と理解されてきた。しかし、近年の報告では、由来組織の枠を超えて様々な組織へと分化する能力である可塑性を有することが明らかとなった。造血組織である骨髄よりは、ES細胞に匹敵する多能性を持つMAPC(multipotent adult stem cell)が同定され、基礎的、臨床的見地より注目を集めている。しかし、その分離、同定には困難を伴い、基礎的検討、臨床的応用を視野に入れた場合、効率性、再現性、安定性、容易性を担保とした樹立方法の確立が切望されている。我々は、種々組織幹細胞同定に共通して用いられるsphere培養法に、従来の造血組織由来幹細胞樹立方法を組み合わせることにより、簡便に骨髄由来多能性幹細胞の樹立に成功した。このsphere培養の確立には数週間の時間を要するが、再現性をもってsphereの確立を確認した。このsphere細胞を分化させると、従来の間葉系幹細胞に相当した分化能力(骨細胞、脂肪細胞)を有する。興味あることに、この幹細胞は、従来の骨髄由来組織幹細胞では困難とされてきた心筋細胞や神経細胞への分化を含む、多くの組織細胞へと効率よく分化し得た。心筋障害を惹起したマウスへの同細胞の移植においても、心機能の改善を誘導した。
|