研究課題/領域番号 |
17659317
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
細川 卓利 高知大学, 医学部, 助手 (10380312)
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研究分担者 |
脇口 宏 高知大学, 医学部, 教授 (10116519)
宇高 恵子 高知大学, 医学部, 教授 (40263066)
黒田 正幸 高知大学, 医学部, 助手 (00253005)
今井 章介 高知大学, 医学部, 教授 (60232592)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ウイルス / 感染症 / 癌 / ワクチン / EBV / ペプチドワクチン / CTLエピトープ |
研究概要 |
難治性EBV関連疾患には、慢性活動性EBV感染症の他にも、移植後リンパ増殖性疾患を含むEBV関連リンパ腫、胃癌、上咽頭癌など多彩な疾患が知られている。これらの診断、病勢モニタリングについての方策はほぼ確立してきたが、その治療法については依然として確立されていない。活性化T細胞療法、CTL養子免疫療法などの報告はあるが、その効果は不十分である。その理由の1つに上記の疾患で表出されているEBV潜伏抗原がEBNA1、LPMPsなどに限定されていることによる。本研究ではA73、EBNA1、LMPsなどの限定されているCTL対応抗原を念頭に、効果的なEBV-CTL誘導ペプチドワクチンの開発を目指している。 独自のコンピュータ予想プログラム(隠れマルコフ法)によって網羅的に推定したHLA-A24、A2拘束性CTLエピトープのうち、A73、LPM1、LPM2A、EBNA1由来のものについて、予想解離定数(predicted Kd)が高値のペプチドを合成した。A73、LMP2A由来のものは新規のものであった(H17年度)。 今年度は、上記の合成ペプチドのHLA拘束性EBV-CTLエピトープ結合性を測定した。その結果、HLA-A^*2402拘束性エピトープのA73とLMP1についてはそれぞれ5種、LMP2は2種、EBNA1は1種の合成ペプチドの結合力を検索し、いずれもlog 5.55〜8.33という高い結合力を示した。HLA-A^*0201拘束性エピトープのA73とLMP1についてはそれぞれ1種の合成ペプチドの結合力を検索し、A73はlog 6.03、LMP1はlog 8.33といずれも高い結合力を示した。現在、一部のペプチドについてはエリスポット浩(IFNγ産生)によってEBV-CTL誘導を確認しているが、ペプチドの結合力とCTL誘導能は必ずしも一致しないので、上記のペプチドについて順次検討中である。
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