配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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研究概要 |
真皮抽出液の二次元電気泳動の免疫プロット法で抗p200類天疱瘡の抗原のスポットを検出し,その部位の蛋白を質量解析しゲノムデAタベースと比較することにより,この抗原がgammalラミニンであることを証明した。この200kDa蛋白がBP180のgammalラミニンのプロセシング蛋白であると考えられた。抗p200類天疱瘡の自己抗体が表皮基底膜部におけるラミニンとインテグリンの結合を阻害する可能性が示された。また,各種のラミニンのnativeな3量体の蛋白を用いたELlSA法で,抗p200類天疱瘡の自己抗体が多数のラミニンに反応することが示された。さらに,正常表皮のクリオスタット切片を用いたexvivo実験で,抗p200類天疱瘡の自己抗体が表皮基底膜分の剥離を促すことが証明された。ケラチノサイトの濃縮培養上清を用いた免疫プロット法により,線状lgA水疱性皮膚症のlgA抗体は120kDa/97kDa蛋白に反応した。各種のBP180のリコンビナント蛋白を用いた免疫プロット法で,この120kDa/97kDa蛋白がBP180がプロセシングされて生成されることを示した。多数の抗ラミニン5年膜類天疱瘡の血清を用いて,ケラチノサイトの抽出液を用いた免疫プロット法と精製ラミニン5を用いた免疫プロット法の結果を比較した。その結果,抗ラミニン5年膜類天疱瘡の血清は,プロセシングしたラミニン5のサブユニットに反応することを示し拳。後天性表皮水疱症が反応するVll型コラAゲンのNC2部位のcDNAを用いて,Vll型コラーゲンのC末端部の中でプロセシングで切断されると思われる部位を含む複数のリコンビナント蛋白を作成した。これらのリコンビナント蛋白を用いた免疫プロット法で,後天性表皮水疱症がプロセシングされたNC2部位に反応することを示した。
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