研究課題/領域番号 |
17659364
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
間賀田 泰寛 浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 教授 (20209399)
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研究分担者 |
小川 美香子 浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 助手 (20344351)
塚田 秀夫 浜松ホトニクス, 中央研究所, PETセンター長 (10393951)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 統合失調症 / ニコチン / 機能イメージング / 新期インピボイメージング剤 / SPECT / 脳 / ニコチン受容体α7サブタイプ / 新規インビボイメージング剤 |
研究概要 |
近年、アルツハイマー病などの神経変成疾患では、臨床症状だけではなく、神経伝達物質やその受容体などの機能分子の変化を核医学の手法を用いて捉えることよる定量的評価が行われている。精神疾患である統合失調症においても死後脳を用いた研究により、ニコチン受容体α7サブタイプ(α7 nAChR)の関与が示唆されているが、現在α7 nAChRを非侵襲的に捉えるイメージング剤は無く、生体内での変化を画像化することはできない。そこで、α7 nAChRの核医学イメージング剤の開発を試みることとした。 17年度、azabicyclo環構造を有する放射性ヨウ素標識体I-TSAを開発し、ラット脳ホモジネートを用いてα7 nAChRへの親和性を検討したところ、Ki値は0.54nMとなり高い親和性を持つことが示されるとともに、高い放射化学的収率で放射性ヨウ素標識体の合成にも成功した。しかしながら、マウス体内動態を検討したところ、高い脳への取り込み、特に受容体の多い海馬からの消失が遅いなど、特徴的な動態を示したが、非放射性のI-TSAの同時投与により非特異的結合が高いことが示唆され、α7 nAChR in vivoイメージング剤として適さないことが示された。そこで18年度は同じくazabicyclo環構造を有する2-amino-5-bromo-benzoic acid 1-azabicyclo[2.2.2]oct-3-yl ester (BrQAA)およびその誘導体を開発した。BrQAAについてα7 nAChRへの親和性を検討したところ、Ki値は約500nMとそれほど高い値は示さなかった。しかしながらその他の誘導体における親和性の検討の結果より、azabicyclo環の窒素原子がα7 nAChRへの親和性を維持するために重要であることが見出され、今後の誘導体開発に重要な知見を与えることが出来た。今後更に、azabicyclo環構造を基本とする誘導体の開発を行っていく予定である。
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