研究課題/領域番号 |
17659370
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
芝本 雄太 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (20144719)
|
研究分担者 |
荻野 浩幸 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60315885)
岩川 真由美 放射線医学総合研究センター, フロンテイア研究センター, グループリーダー (30231723)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 遺伝子多型 / 放射線感受性 / 放射線 / 有害事象 |
研究概要 |
60例の原発性肺癌、58例の前立腺癌、9例の転移性脳腫瘍、101例の乳癌(温存術後)、7例の子宮頸癌各患者から、文書による同意を得た上で、遺伝子多型分析のための採血を行った。また3例の肺癌患者からCTガイド下生検によって腫瘍組織を採取した。C3HマウスのSCCVII腫瘍を用いた基礎的検討からは、マイクロアレイ解析のためには30mg以上の腫瘍組織が必要と考えられた。しかしCTガイド下生検ではそれ以上め組織採取が困難のため、計画していたin vitroにおける放射線感受性と増殖能の評価のためのサイトカラシンBアッセイ・微小核形成試験は施行できなかった。各患者はプロトコールにレたがって放射線治療を行って経過観察した。これまでにグレード2以上の放射線肺炎は12%の肺癌患者において認めたが、乳癌患者には認めていない。グレード2以上の皮膚反応は乳癌患者の14%に認めた。前立腺癌患者に対しては74〜78GyのIMRTを行ったが、これまでのフォローアップ期間中にグレード2以上の直腸出血を5例に認めた。子宮頸癌患者においては、2例にグレード2の直腸出血を認めた。全脳照射を行った患者のうち2例に脳萎縮、1例にMMSEスコアの4以上の下降を認めた。遺伝子多型解析はフロンティア研究センターにて施行し、データを集積中である。近々これらのデータを敢得できる見込みであり、今後臨床経過との対比を行う。
|