研究課題/領域番号 |
17659375
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
玉井 好史 東海大学, 医学部, 講師 (90207225)
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研究分担者 |
福山 直人 東海大学, 医学部, 准教授 (50349338)
辻 千鶴子 東海大学, 医学部, 講師 (80130079)
中澤 博江 東海大学, 医学部, 教授 (20110885)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 放射線肺臓炎 / 細胞移植療法 / 胸部CT写真 / 急性期肺障害 / リニアック / 気管支肺胞洗浄 / マクロファージ |
研究概要 |
本研究の目的は、血管内皮前駆細胞および骨髄幹細胞の投与が放射線肺臓炎の治療に有効であることを示すことである。そのため、フィッシャーラットにリニアック20Gの線量を7分間右肺に照射する放射線肺臓炎モデルのを利用し、以下の検討を行った。 各種細胞の生着期間をin vivoで明らかにするために、放射線照射当日に1×10^6個の細胞を尾静脈から投与し、実験群を(1)コントロール群(生理食塩水投与)、(2)血管内皮前駆細胞投与群、(3)CD34陽性骨髄細胞投与群、(4)CD34陰性骨髄細胞投与群の4群に分け、DiIの発現期間を利用し生着期間を確認した。 あわせて治療効果の検討を、放射線照射後の急性期障害と慢性期障害に分けて検討した。急性期障害は、放射線照射2週後に生じる照射肺の毛細血管の透過性の亢進抑制効果を胸部CT写真を撮影する事により、肺の浸潤影の有無を比較検討し評価した。さらに、気管支肺胞洗浄および組織学的検討により急性障害が抑制されているか治療効果を評価し、強い抑制効果があることを明らかにした。また、慢性期障害に対する治療効果の検討は、放射線照射24週後に肺の線維化が生じてくる事が明らかであるため、放射線照射24週後に胸部CT写真を撮ることにより線維化を評価し、またアザン染色を用いた組織学的検討とヒアルロン酸の定量を行い、各種細胞投与による治療効果を評価し、放射線肺臓炎への各種細胞投与が慢性期の治療に有効であることが明らかとなり、今後の臨床試験が期待される結果となった。これらの結果は現在論文として投稿中である。
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