研究課題/領域番号 |
17659395
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
上田 政和 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (50142419)
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研究分担者 |
小澤 壮治 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (10169287)
相浦 浩一 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00184010)
安藤 崇史 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10365265)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | MPCポリマー / リンパ指向性 / DDS / SNリンパ節 / 局所抗癌療法 |
研究概要 |
(目的)優れた生体および血液適合性を有する水溶性共重合体ポリマーであるPMB30Wを用いて組織刺激性の少なく、安全性が高くしかもリンパ指向性を有した抗がん剤を開発した。昨年度で、既にパクリタクセル内包MPCポリマーには組織刺激性が無く皮下や腸管にも局注可能で、従来品より多くのパクリタクセルを投与可能となることや、局所に注入してそのセンチネルリンパ節に高濃度にパクリタクセルをdeliveryできしかも盲腸局所に腫瘍を移植し、同時にパクリタクセル内包MPCポリマーを腫瘍組織周囲に局注すると同じ量のパクリタクセルを静脈注射するよりもその生存期間が有意に延長することを証明した。ところで、PMB30Wにエステル結合を導入したり、弱い電荷を持たせて遺伝子を結合させることなどができる。そこで、18年度は、リンパ指向性にくわえて分子標的能も付加したり、遺伝子を特異的に運び発現をさせた。 (材料と方法)MPCポリマーにエステル結合によりHBs抗原を結合させ、GFPおよびFlt-1cDNAを組み込んだPlasmidをイオン的に吸着させたものを、ヒト肝細胞癌株であるHepG2とヒト大腸癌WiDrにin vitroおよびin vivoで投与して、それぞれ培養液や癌組織中および各種マウス臓器中のタンパクの発現をELISA法や蛍光顕微鏡を使用して検討した。IL-2を結合させて、パクリタクセルを内包化したMPCポリマーでは高親和性IL-2受容体を発現しているadlut T cell Leukemiaの癌細胞株であるMJおよびOKM2Tと対照株として高親和性IL-2受容体を発現していないMOLT-3の癌細胞株を培養し、IL-2結合パクリタクセル内包MPCポリマーを添加して、その殺細胞効果を検討した。 (結果)HepG2の培養液中にはELISA法によりFlt-1タンパクの発現が認められたが、WiDrではまったく認められなかった。また、それぞれの細胞株に、GFPcDNAを組み込んだプラスミドを培養液中に添加するとHepG2でのみ緑色蛍光が認められた。それぞれの細胞株をヌードマウス皮下に移植したモデルに、各々のプラスミドを静注すると
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