研究課題/領域番号 |
17659404
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
谷 達夫 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (10334666)
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研究分担者 |
丸山 聡 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (90436767)
飯合 恒夫 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (10323982)
畠山 勝義 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90134923)
岡本 春彦 新潟大学, 医歯学系, 講師 (90301184)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | colon cancer / ngiotensinII / angiotensin type 1 receptor / angiotensin type 2 receptor / cyclooxigenase-2 / Angiotensin II / cyclooxygenase 2 |
研究概要 |
【目的】Angiotensin II (AngII)受容体を介したcyclooxygenase-2(COX-2)産生・抑制のシグナル伝達経路を明らかにし、大腸癌発癌への関与の有無を確認、大腸癌の発癌予防につなげることである。 【方法】(1)RT-PCR、免疫染色、Western blot法により、4種類の細胞株(IEC-6;ラット小腸正常上皮、Caco-2;ヒト大腸癌、HT29;ヒト大腸癌、Hs 1.Int;ヒト腸繊維芽細胞)におけるAngII typeI受容体(AT1)、AngII type2受容体(AT2)、COX-2発現の有無を検討、ならびにAT1、AT2プロッカー存在下にAngII、lipopolysaccharide、TNF-α、IL1-βの刺激によるCOX-2発現を確認する。AngII刺激によるCOX-2誘導のシグナル伝達経路をWestern blot法にて確認する。(2)Azoxymethane腹腔内投与マウスにAT1プロッカーを投与し、aberant crypt fociの数を対照群と比較し、AT1をブロックすることで大腸癌発癌が抑制されるか検討する。 【結果】(1)一連の細胞株においてAT1が存在し、AT1プロッカー存在下においてAngII等の刺激によるCOX-2発現が減弱することが判明した。AT2の発現はRTPCRでは認められたものの、免疫染色やWestern blotで再現性のある結果は得られなかった。AngII刺激によるCOX-2誘導はERK、p38、JNKいずれのmitogen-activated protein kinaseのリン酸化によってもたらされており、それらの抑制でCOX-2発現が抑制されることが判明した。(2)同一回の実験系においてazoxymethane投与群の死亡例が多く検討対象マウス数が最大3と少ないため有意な結果は得られなかったが、AT1プロッカー投与群で大腸におけるaberant crypt foci数が平均12、対照群で平均18であった。 【結論】腸上皮細胞にAT1、AT2が存在し、AngIIのみならずLPS等の刺激によるCOX-2誘導がAT1を阻害することで減弱、またin vivoでもazoxymethane投与によるaberant crypt foci誘導がAT1を阻害することで有意ではないが抑制される可能性が認められた。消化管発癌機構への関与が注目されていなかったAngiotensinシグナル系が大腸癌の発癌やその抑制に関わっていることが示唆された。 上記内容の研究において、ヒトのサンプルは、大腸癌患者より摘出した大腸癌組織ならびに正常大腸組織を、説明を行い同意を文書で得た上で使用したものである。
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