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膵癌肝転移に関わる遺伝子のsiRNA法による機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17659417
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

藤原 典子  順天堂大学, 医学部, 助手 (60265981)

研究分担者 石崎 陽一  順天堂大学, 医学部, 講師 (20260490)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード膵癌 / Neurotrophic receptor / p75NGFR / NGFRp75 / pl45TrkB
研究概要

ヒト膵癌細胞株COLO357FGとその肝高転移性バリアント細胞株COLO357L3.6plにおいて、Neurotrophic receptorであるP75NGFRはcDNAマイクロアレイと半定量RT-PCRの結果、COLO357L3.6pl細胞で約53倍高発現していた。そこで、この遺伝子が膵癌の肝転移性に関与しているかどうかを確認した。
この両細胞は、in vitro では、細胞の増殖能はCOLO357FG細胞の方が増殖能が高く、逆にC0L0357L3.6pl細胞では培養48hr後で細胞死する傾向がみられた。また、神経栄養因子であるBDNFを添加し培養しても、この結果に変化はみられなかった。
浸潤性膵管癌の切除標本45例でのP75NGFRの発現を免疫染色(LSAB法)で確認した。P75NGFRの発現性と術後の成績との関係をみると、術後の累積3生存率はP75NGFRの発現が50%以下の群(32例)と50%以上の群(13例)では、50%以下の群6.9%であるのに対し、50%以上の群では69%と50%以上の群が有意に良好であった。また、再発率も50%以下の群は100%であった。また、リンパ節転移陽性率についても、P75NGFRの発現性50%以下の群では融%と転移が高率であるのに対し、50%以下の群では38%と有意に低率であった。
以上のことから、Neurotrophic receptorであるP75NGFRは肝転移性に関与しているのではなく、細胞の増殖能に関与している可能性が示唆され、その結果、臨床データーにおいても、P75NGFRを発現している症例で術後成績が良好であったと推測される。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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