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仮想現実・疑似体験訓練による神経因性疼痛治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17659487
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関岡山大学

研究代表者

佐藤 健治  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (70359884)

研究分担者 佐藤 哲文  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (40362975)
溝渕 知司  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70311800)
中塚 秀輝  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70263580)
森田 潔  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (40108171)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードヴァーチャルリアリティ / 神経因性疼痛 / 一次体性感覚野・再構築 / バーチャル・リアリティ / 幻肢痛 / 一次体性感覚野
研究概要

薬物治療に抵抗性の神経因性疼痛には大脳一次体性感覚野の再構築現象(reorganization)が関与することが知られる。バーチャル・リアリティー(VR)を応用して痛みがない受傷前の状態を仮想空間に作り出し、疑似体験を通して神経学的信号を一次体性感覚野に伝達させることで再構築現象の健常状態への復帰を図ることが研究目的である。
平成17年度は仮想世界を構築するための機器の準備およびアプリケーションソフトの開発を行った。VR関連機器は高価であるため対象を左上肢の幻肢痛と神経因性疼痛患者に限定せざるを得なかった。開発初期のソフトでは、仮想現実世界であるモニター画面上に両腕同時でも片腕別々でも描出でき手の動きは右手に装着したサイバプグラプで左右が同期した状態で描出された。しかし腕が固定された状態で手だけが動いたため、現実世界との感覚のずれが大きすぎ没入感を得ることが難しかった。
平成18年度は引き続きアプリケーションソフトの改良に取り組んだ。腕の位置は磁場を応用した位置センサー(ファーストトラック)で認識され仮想現実世界で腕が自由に動かせるようになった。またそれに伴って手関節の回旋運動も反映されるようになり動きがより自然となった。被験者の没入感を高めるために、仮想空間のテーブルの上には3種類の大きさの対象物(オレンジ、キウイ、さくらんぼ)とテーブル奥には棚が現れ、患側である左手で対象物を掴んで棚に移動させることがゲーム感覚で実施可能となった。
平成19年2月下旬にアプリケーションソフトが完成し、臨床治療への応用を開始した。左幻肢痛と左手CRPS患者が治療ヘエントリーした。左幻肢痛患者では治療前は幻肢側の手のみを感じることができたが治療後は手に腕がついた状態を感じることができるようになった。主観的な疼痛スケールの変化とともに治療前後のfMRIでは客観的な機能面での変化も検討した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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