研究課題/領域番号 |
17659496
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
齋藤 誠一 東北大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (80235043)
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研究分担者 |
沼畑 健司 東北大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60359502)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 血清マーカー / RM2 / RM2抗原 |
研究概要 |
前立腺全摘術を施行した前立腺癌標本においてモノクローナル抗体RM2か悪性度を反映して前立腺癌細胞に反応したが、良性腺管に対するRM2の反応は弱いか陰性であった。 そこで、組織免疫染色の結果を基に、早期前立腺癌患者血清におけるRM2抗原の発現を調べた。患者条件は前立腺生検により組織診断が得られていること、血清PSA 10ng/mL未満とした。これまで62例の前立腺癌(PCa).患者および43例の良性前立腺疾患(BPD)患者の血清について調査した。PCaおよびBPDの平均年齢は68.6±6.4および66.8±7.6歳、PSAは5.3±2.1お.よび5.0±2.1pg/mLであった。PCa症例の臨床病期はTlcが45例と大部分であり、Gleason scoreは7が43例と大部分であった。血清に対するウエスタンブロッティングの結果、RM2はPCa患者由来血清の大部分で約40kDaの糖蛋白(GPXと命名)に強く反応したが、BRD患者由来血清の大部分で弱いか陰性であった。Scion imageを用いて75kDaの蛋白に対するRM2反応を内部コントロールとしてGPXに対するRM2反応を標準化した。GPXに対するRM2反応レベルは、PCa vs.BPD:-0.96±-0.43 vs 0.35±0.32.(P<0.0001)と有意にPCaにおいて高かった。0.59をカットオフ値とした場合、GPXに対するRM2反応の早期前立腺癌検出における感度は87%、特異度は84%であった。RM2反応レベルを予測する変数について多変量解析を行った。62例を対象とした治療前の変数では、RM2反応レベルは生検陽性本数と有意に相関がみられ、前立腺全摘術を施行された24例を対象とした術後変数では、腫瘍体積および主要な癌の発生部位[traqsition zone(TZ)由来かperipheral zone(PZ)由来か]と有意な相関が見られた。すなわち、TZ由来の癌はPZ由来の癌に比較してRM2反応レベルが低かった。さらに、前立腺全摘術を施行した15症例の術前・術後のGPXに対するRM2反応レベルを比較したところ、術後に有意な低下が観察された。以上より、GPXに対するRM2反応はPSAの補助的なマーカーとして有用であると考えられた。
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