研究課題/領域番号 |
17659526
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
香取 幸夫 東北大学, 大学病院, 講師 (20261620)
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研究分担者 |
吉田 尚弘 東北大学, 大学病院, 助手 (90291260)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 耳管 / 腺分泌 / アクアポリン / 免疫組織化学 / 系統発生 / 耳閉感 / 三叉神経 |
研究概要 |
1.モルモットおよびマウスの中耳粘膜、耳管粘膜を採取し、RT-PCR法により、耳閉感発症に影響を与えると考えられる知覚および交感神経終末と粘液分泌機能に関与する蛋白の半定量的解析を行った。その結果、(1)神経終末受容体であるadrenergicおよびnicotinic receptorの中耳・耳管粘膜における存在を明らかにした。(2)耳管および耳管が開口する上咽頭粘膜に、水輸送チャンネル蛋白であるアクアポリン(アクアポリン1、アクアポリン3、アクアポリン4、アクアポリン5)が存在することを明らかにした。この実験結果をふまえて、耳管粘膜の知覚や腺分泌に関与する各蛋白について、マウス側頭骨標本のパラフィン切片上で各種抗体を用いた免疫組織化学を行った。アクアポリン1が耳管上皮下の線維細胞に、アクアポリン3とアクアポリン4が耳管上皮細胞の基底側細胞膜に、アクアポリン5が耳管上皮の頂面側細胞膜と漿液腺に局在することを明らかにした。 2.耳管機能・耳閉感の系統発生を検討するために、モルモット、マウスに加え、両生類(ウシガエル、ガマガエル)耳管のパラフィン切片像、CT像、内視鏡像による形態学的検討、ならびに耳管開大圧測定による生理学的検討を行い、従来開放していると考えられていた始原的な両生類耳管でも閉鎖状態が得られていることを確認した。
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