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TLR3を介した二本鎖RNAによる感音性難聴誘導の試み

研究課題

研究課題/領域番号 17659528
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関福井大学

研究代表者

藤枝 重治  福井大学, 医学部, 教授 (30238539)

研究分担者 山本 健人  福井大学, 医学部附属病院, 助手 (80303379)
高林 哲司  福井大学, 医学部附属病院, 医員 (70397272)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード二本鎖RNA / ウイルス感染 / 感音性難聴 / 蝸牛 / 自然免疫
研究概要

突発性難聴は、いまだ原因不明の疾患とされている。しかし以前からウイルス感染が突発性難聴の一つの原因であろうといわれてきた。このことを証明するために、本研究ではウイルスRNAを想定した二本鎖RNAをマウスの鼓室階に注入することによって、感音性難聴が誘導できるかどうか検討した。
まずマウス(BALB/c)に麻酔をかけ、顕微鏡下に鼓室階に到達し、電気ドリルにて微小な穴をあけ、二本鎖RNAと生理食塩水を注入した。手術前と術後経時的(24時間後、72時間後、1週間後)にマウスの聴力レベルをABRにて判定した。その結果、生理食塩水注入にてもかなりの聴力低下を認めてしまい、二本鎖RNA注入による有意な聴力の変化を認めることができなかった。
そこで1週間後断頭し、蝸牛の組織学的観察を行ない、血管条、ラセン靱帯、コルチ器の状態を観察した。1週間後断頭を行ったところ、二本鎖RNA注入群では、多くの細胞浸潤が認められたが、生理食塩水注入群でも同じような細胞浸潤が認められた。浸潤細胞を免疫染色すると、多くがTリンパ球と好中球であった。
以上のことから、鼓室階に二本鎖RNAを注入すると炎症反応が惹起されること、聴力が低下することが判明した。しかしその術式の問題からコントロール群と有意な差を証明することができなかった。投与法の変更、術式の改良によって二本鎖RNAによる難聴を証明できるきっかけが本研究でつかめたと思われる。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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