• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

刺激臭に対する忌避行動による実験動物の嗅覚検査

研究課題

研究課題/領域番号 17659534
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関山口大学

研究代表者

山下 裕司  山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00210419)

研究分担者 下郡 博明  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (70226273)
菅原 一真  山口大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20346555)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード嗅覚 / 神経科学 / 脳・神経 / 行動 / 実験動物 / マウス / 嗅球除去 / 刺激臭 / 行動解析
研究概要

実験動物の嗅覚評価は,視覚・聴覚と異なり,困難で時間のかかるものとされてきた。我々は,本研究を通じて,刺激臭に対する実験動物(マウス)の忌避行動を定量的に評価することで,嗅覚を評価する方法を確立した。我々の方法は,マウスに条件づけのための前処置を行う必要の無い点,一回の評価に要する時間が比較的短い点,評価のための外科的処置が不要である点で有利である。今回の研究では,我々が開発した方法を用いて実験を行った。マウスを,2群に分け,一方には嗅糸断裂手術を行い,他方にはシャムオペレーションを行った。この2群の動物に対し,経時的に嗅覚評価を行ったところ,嗅糸断裂手術を行われたマウスは,手術直後に嗅覚の低下を認め,2週間程度で回復することが確認された。シャムオペレーションを行われた動物には嗅覚障害は認められなかった。この結果から,我々の方法によってマウスの嗅覚が正しく評価されていると考えられた。
さらに,追加実験として,マウスを2群に分け,一方には神経栄養因子の分泌を促進することで知られる「人参養栄湯」を2%含む飼料を与え,もう一方には通常の飼料を用いて飼育した。これらの動物に嗅糸断裂手術を行い,術後の嗅覚の変化について検討した。人参養栄湯を含む飼料を与えられていた動物は,対照群に比べ早期に嗅覚の回復が認められた。これらの結果は,嗅覚障害の治療薬の一つとして,人参養栄湯の可能性を示唆した。さらに,我々の実験系が,嗅覚障害に対する新しい治療法を開発する上で有用であると考えられた。これらの結果は,論文で報告済みであるが,現在,海外論文にも投稿中である。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 嗅覚障害マウスのビデオ画像解析による行動の検討2006

    • 著者名/発表者名
      山崎愛語, 他
    • 雑誌名

      頭頸部自律神経 20

      ページ: 8-11

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] マウスの酢酸に対する忌避行動の解析.2005

    • 著者名/発表者名
      竹本 剛 他
    • 雑誌名

      日本鼻科学会会誌 44・1

      ページ: 8-12

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi