研究課題/領域番号 |
17659541
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
玉井 信 東北大学, 先進医工学研究機構, 教授 (90004720)
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研究分担者 |
富田 浩史 東北大学, 先進医工学研究機構, 助教授 (40302088)
菅野 江里子 東北大学, 先進医工学研究機構, 助手 (70375210)
佐藤 まなみ 東北大学, 先進医工学研究機構, 技術補佐員 (80375211)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 人工視覚 / サル / 人工網膜チップ / 一次視覚野 |
研究概要 |
初年度の研究で網膜を刺激するための適切な電流値(網膜に障害を起こさない電流値)、刺激パターンを決定している。サルで電流刺激によって得られる視覚を判定するために、サルのトレーニングを行った。サルのトレーニング課題を下記に示した。モンキーチェアに補ていしたサルの前面のディスプレイに図形を表示し、その段階でサルは手元のボタンを押す。一定時間(5秒間)図形が表示された後、図形が変化する。図形が同じであればサルはボタンを押した状態を保つ。図形が変化すれば、ボタンを離す。以上のサルのトレーニングを実施した。一方、行動学的に視機能を判定するために、ウサギを用いてトンネル迷路試験を実施した。ウサギの視細胞変性を誘導するために、ヨーソ酸ナトリウムを用いた。ヨーソ酸ナトリウムの静注を1ヶ月の間隔で2回行うことで、視覚誘発電位が顕著に減少した。視細胞変性を誘導しない正常なウサギに比較して視細胞変性を誘導したウサギはトンネル迷路試験で顕著に活動性の低下が観察された。ウサギにバッテリ駆動型の刺激電極を眼内にインプラントし行動学的に視機能を評価するため、バッテリー駆動型刺激電極の眼内へのインプラント手技を検討した。その結果、バッテリー駆動型刺激電極のバッテリー部と刺激電極を結ぶケーブルの強度不足が問題となり、新たにバッテリー駆動型刺激電極を作製した。 以上の研究から、サルではヒトと同様の視力検査が可能であること、またウサギを用いることで行動学的評価が行えることが明らかとなった。
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